文句の矢面に立たされるのはおかあさんが圧倒的に多いのですが
http://connectron.love/20131014-1381715368/
男性のパートナーとの関係でなんやかんやある方は、実はおとうさんが根っ子になってるって方が多いですね。それはもうテキメンにダンナさんとの関係に再現されてます。
はい、本日のテキストはこちら。
姫野カオルコ好きなんですよー。
おかあさんの裏側におとうさんが隠れてることに気付いていただく、というケースが最近とても多く、この本読んだらご紹介したいとこだらけで附箋がこんなになっちゃいましたよ!
全部引用したら著作権にひっかかりそうな勢いなので、興味を持たれた方は買って読んでください。簡単にまとめますと、シベリア帰りの父と学校教師の母の間に生まれたイクの半生について書かれたものです。
シベリア帰りの父が抱えている穴ぼこ、その穴ぼこに対応できず夫を見限った妻、父は自分が受けた理不尽な仕打ちで受けたダメージから逃れることができず、自分の気持ちに寄り添ってくれない夫に絶望して仕事にのみ居場所を求める母、そしておきざりの娘。
いかにイクが感情を出せなくなったか、出すべき感情がなくなったがゆえに言葉も出なくなったか。イクに感情を出させなくなったのは怒りの法則性がまったく読めない父、そして彼女に不安だけを植え付けて行く(嫌みな)母のモノのいい方。自分が発した言葉がどのような結果を招くことになるのか、そのことでビクビクするようになった子どもがいかに人と繋がることが難しくなっていくか。
おかあさんは十分にイヤな人なので、おかあさんのエピソードだけでも十分に成り立つと思います。
しかし。
テーマはおとうさんなのですよね。父権社会の象徴としてイヌが使われています。
怖いおとうさんってわかりやすいですよね。おとうさんのせいで言いたいことが言えなくなった、おとうさんの暴力のせいでビクビクするようになった、おとうさんがおかあさんを虐げていたせいで女って損だなと思うようになった(ビリーフ)とおっしゃる方は多いのですが、不思議とね、おとうさんにたどりつく前におかあさんへの文句が出るのですよね。
おとうさんから守ってくれなかった、おかあさんがおとうさんを怒らせてばっかりだったから、おかあさんが仕事ばっかりしててさびしかった。
じゃあ、おかあさんをそうさせてしまったのは誰なのよ?なんです。
おかあさんが働き詰めで子どもに寂しい想いをさせてしまったのは、おとうさんに甲斐性がなかったからです。
甲斐性がない、といって責められるのはもっぱらおとうさんの役割でしょう。そして、甲斐性がないと責めることに(とくに娘は)カワイソウだと感じるのです。そんなふうに責めちゃおとうさんがカワイソウだ、と。
なぜなら、おとうさんはたいていさんざんおかあさんから、甲斐性なしだ、と責められているのです。だから娘は、私まで責めちゃいけない、と自分の口を閉ざすのです。そしておとうさんを責めるおかあさんを責めるのです。
おとうさんの記憶があまりない、という方も多いですね。仕事ばっかりで家にほとんど居なかった、とか。そしてたまに遊んでくれた時のことだけが甘い想い出となって残ってしまうのです。いやなこと思い出して、せっかくの素敵な想い出の値打ちをさげてしまいたくないから。
ダンナさんとの間にお金や浮気の問題をくり返していらっしゃる方、ちょっとおとうさんに目を向けてください。おとうさんの「せい」であなたはどうなってしまったか。それがおとうさんからあなたに植え付けられたビリーフです。ダンナさんはおとうさんがやらかしてくれたことを、再現しているだけなのです。