「せい」とは因果の因

2016-01-25

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🔵当記事カテゴリー：ヨシヨシ

みなさんご存知のように（知らんか）私はかつてとても小心者でして、買い物してレシートが間違っててもそれを言うことできなかったのですよ（今は言える）。５０円引きだから買ったのに定価のままでレジ打ってんじゃん！と気付いても言えませんでした。言えないとどうなるか、買わなきゃよかった、とか、なんで間違えるのよ、とか、モヤモヤがずーっと残ります。

なんで言えないんだろう、と考えて、そうか、自分が言われたら嫌だからだ、と気づけました。何か失敗したことに対してそれを指摘されるのが嫌なのだ、と。

それ違ってるよ、と言うのは単なる指摘です。「間違っている」という事実の認識ができないと、同じ間違いを繰り返しかねません。指摘してもらえるのはいいことなのです、必要なのです。

なのに、なぜ嫌なのか。

事実の指摘だけではなくて、その上にジャッジが乗っかっているからです。もとい、ジャッジが乗っかっている、と思ってしまっているからです。

単なるミスの指摘にたいして、「ミスするお前はダメなんだ」というジャッジをオプション追加してしまった人がいます。その人の「せい」でミスを指摘されることはもちろん、指摘することも出来なくなってしまったのです。

誰のせいでしょうか。

あなたの人生で一番最初に、あなたのミスを単なる指摘で終わらせずにジャッジを上乗せしてしまったのは。その人の「せい」であなたの中で　ミスの指摘＝ダメジャッジ　という図式が出来上がってしまったのです。

お前はダメだ、という発言がなかったかもしれません。でも日頃のダメ扱いがされた指摘に対してダメ認定テイストを自分で勝手に取り込んでしまったのかもしれません。

いずれにしても、ダメ感を背負わせてしまった原因を作ってしまったものがあります。その「せい」なんです。

この「せい」も単なる事実です。ダメ感を私に植え付けてしまったおまえこそがダメ、となってしまうと、ダメの押し付け合いのスパイラルが終わることはありません。

では、どうしたらいいのか。はい、賢明な読者の方はおわかりですよね。

失敗してダメだと思っちゃったよね

いつもダメって言われてて嫌だったよね

と、気持ちに寄り添うことです。これが「ヨシヨシ」です。

人を幸せから一番遠ざけるものは罪悪感です。そして罪悪感は相互です。

ダメだと思ってる⇄ダメだと思わせてしまった

これも終わらぬスパイラル。スパイラルから一抜けするには、「だよね」と寄り添うしかありません。
参考エントリー：「だよね」る〜運命の子：トリソミー – 許せと言われて許せますか？

あなたが発達障害のようにコミュニケーションにおいて滞りを起こすようになってしまったのは親の「せい」です。それは単なる事実です。望む扱いがなかったことは寂しかったことでしょう、辛かったことでしょう。それも事実です。

親はたいへんだったから、と片付けてしまうと、あなたの中の寂しかった、辛かった、は行き場がなくなります。親の「せい」に出来ないのはなぜか、もちろん親が大切だからですよね、好きだからですよね。でもその気持ちとあなたの寂しい、悲しいは相殺できないのです。相手の「せい」に出来ないとどうなるか、自分の「せい」にします。つまり罪悪感です。

「せい」にジャッジは本来は含まれません。単なる因果の因です。ジャッジを乗せてしまうのは、ジャッジされた痛みがあるからです。その痛みにも寄り添ってくださいね。

人は必要なもの、十分に持って生まれてきています。滞りがあるのは、それが１００％活かしきれていないからです。自分を出せていないからです。出せなくなったことにも原因があります。それは決してあなたの「せい」などではありません。あなた以外の誰かの、何かの「せい」なのです。

「せい」とはあなたを罪悪感から解放するためのもの。決して他者をジャッジするものではありません。
参考エントリー：親を恨める人は幸せです – 占いだけじゃダメなんです！占い（四柱推命・易・タロット）と心理学（ＮＬＰ・ビジョン心理学）の神戸元町コネクトロン

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