2019年11月の読書メーター

11月の読書メーター
読んだ本の数:28
読んだページ数:5376
ナイス数:210
からくりサーカス(6) (少年サンデーコミックス)からくりサーカス(6) (少年サンデーコミックス)感想
橋の下で拾った子、サーカスに売るよ、吉本に売るよ、いずれも子に対して親との縁を離す脅しのフレーズだけど、後者2つはスキルを必要とするもの。もともと持っていた才能を売るのでなければ、その後の技術習得への茨の道が前提であろう。谷底に落とし込む、というたとえということか。でも這いのぼることができた子はかけがえのない技術を手にすることができるということだ。サーカスも吉本も。
読了日:11月30日 著者:藤田和日郎

クスクスの謎―人と人をつなげる粒パスタの魅力 (平凡社新書)クスクスの謎―人と人をつなげる粒パスタの魅力 (平凡社新書)感想
小麦とは米とは比較にならず可食状態にするためにすんごい手間暇がかかる。米は育てるのに手間暇がかかって、小麦は実ってからが、というのをどっかで読んだけど、クスクスは小麦粉とした上でさらに手間暇をかける。その形状、加工の仕方からするとやはり米というか飯というのは理にかなった食べ物なのだな。やっぱ炭水化物サイコー!!
読了日:11月30日 著者:にむら じゅんこ

寅さんとイエス (筑摩選書)寅さんとイエス (筑摩選書)感想
寅さんへの知識がまったくなく、イエスと繋げられたらそうなのか、と思うしかない。日本人にはイエスより寅さんのほうが馴染みがあるであろうから、イエスの理解のために寅さんという素材を使ったのか。となると、誰か、ではなくて、何が、となってしまうね。イエスを選ぶか寅さんを選ぶか、それぞれから得たものを認めればいいということで。
読了日:11月30日 著者:米田 彰男

読了できない絵本たち (トクサ文庫)読了できない絵本たち (トクサ文庫)感想
紙の書籍化できないものを、このような形態でリリースしていただけるのはたいへんありがたいこと。
読了日:11月30日 著者:長谷川 集平

しらふで生きる 大酒飲みの決断しらふで生きる 大酒飲みの決断感想
私の鉄板ネタですが、かつてINU時代の町田町蔵に大阪環状線で近距離遭遇しましたが、ほんとに狂犬みたいで怖かったです。さて、すっかり文化人の町田康先生、自腹きって買ったのは初めてですが、アル中対策としては役に立ちません。小田嶋隆センセの「上を向いてアルコール」のほうがオススメです。
読了日:11月30日 著者:町田 康

ぼそぼそ声のフェミニズムぼそぼそ声のフェミニズム感想
フェミニズムとは本来は男と比べて弱い立場にある女性のためのものであろうに、女性の中でも声をあげる力がある人とそうでない人の境を作ってしまったのではないか。それを思えば「ぼそぼそ声」とはなんと言いえて妙であろうか。しかしこの「ぼそぼそ」にも辿り着けない人のために、何ができるかを考えることが必要であろうな。
読了日:11月30日 著者:栗田 隆子

人生の諸問題 五十路越え人生の諸問題 五十路越え感想
50歳からの悩まない生き方、ってあるけど、読んだ限り、言いたい放題するのがその秘訣かと思った。
読了日:11月29日 著者:小田嶋隆,岡 康道,清野由美

桃太郎は盗人なのか?―「桃太郎」から考える鬼の正体桃太郎は盗人なのか?―「桃太郎」から考える鬼の正体感想
求めよ、さらば与えられん。疑問をぶつければ教えてくれる、もしくは知る手段を提示してもらえるものなのだ。市立図書館が司書もアウトソーシングしたことによって、単なる貸し出し返却の作業をするだけになってしまった感があるけど、以前の司書さんはこちらの好みを把握して「この本どうですか?」なんて薦めてくれたりしたなあ。図書館司書ってこんなに頼っていいんだ、というのがこの本での一番の驚き。子どもから投げかけられた声にはちゃんと向き合わなくてはね、と思わされました。子どもが尋ねることをあきらめてしまわないように。
読了日:11月29日 著者:倉持 よつば

グランメゾン東京 上 (角川文庫)グランメゾン東京 上 (角川文庫)感想
今シーズンもっとも熱心にみてるドラマなのでノベライズも手にとりました。すごいタイミングでリリースするんですね。朝日新聞の夕刊でアロハ記者の近藤康太郎が「もうすぐ終わる紙の本」って連載をやってますが、脳科学者の酒井邦嘉が紙の本の重要性について説いていました。同じ設定の話をみても、目でみるのと紙の本を手繰るのではこうも得られるものが違うのだな、と。同じセリフを読んでも滲みてくるものが違いました。電子書籍じゃダメ。
読了日:11月29日 著者:黒岩 勉,百瀬 しのぶ

イモムシ偏愛記イモムシ偏愛記感想
作家が虫好きを語る内容かと勝手に思って手に取ったらば、めっちゃおもしろいな!!虫の蘊蓄をこれでもかと詰め込んで読者をそうとは気付かせないうちに虫博士にさせてしまう。デリケートなお年頃の少女の心の動きになんとイモムシ蘊蓄がフィットすることか。おかあさんの虫嫌いの所以は明らかにされてなかったのはあえてかな。その正体がわかれば怖くなくなる。恥ずかしながら私も以前は昆虫類苦手でしたが、ニャッキ!みてイモムシは克服しましたよ。だってイモムシよく見たら可愛いんだもの。知ればその命が愛おしくなる。
読了日:11月28日 著者:吉野 万理子

百姓貴族 (6) 通常版 (ウィングス・コミックス)百姓貴族 (6) 通常版 (ウィングス・コミックス)感想
アニマルライツのえぐい動画見たあとは、これがリアルだと思いたい。しかし命をいただくことは哺乳類も植物も同じだから、その扱いに差をつけることはクジラがどうのこうのという話に繋がるのでは。生まれ育った環境のシビアさが著者の創作への動機のベースとなっているように感じた、シビアなのよ、シビア。TPPとかいってないで、国内農家を大事にすべし。
読了日:11月26日 著者:荒川 弘

AERA (アエラ) 2019年 11/18 号【表紙: 小沢健二 】 [雑誌]AERA (アエラ) 2019年 11/18 号【表紙: 小沢健二 】 [雑誌]感想
小沢健二のインタビュー読むために買わなきゃ、と思ってたのうっかりしてた。アマゾンにあるかなと覗いたらunlimitedになってた。店頭で手に入らなくなった雑誌のバックナンバーをunlimitedにするのは便利でいいけど、最新号までunlimitedになってる雑誌が結構あるのはどうなの。コンビニでの立ち読みし放題が雑誌の部数激減になったのに。利用しておいてなんですが、便利に慣れるとダメね。って、オザケンにまったく触れずに終わってスイマセン、スイマセン。
読了日:11月23日 著者:

それでも、母になる: 生理のない私に子どもができて考えた家族のことそれでも、母になる: 生理のない私に子どもができて考えた家族のこと感想
生理がないのになんで子でもができるのだ?という素朴な疑問で手に取りました。初っ端の高校生で妊娠という話でこんなんが(どんなん?)続くのだったらちょっとしんどいな、と思ったのですが、家族とはなにか、の再定義のためにいろんなケースが綴られていました。同一世帯で雇用関係のないものが家族の定義だ、ってどっかで読みましたが、血縁の有無はもとより、明治以来の戸籍制度の枠におさまることが家族ではない、自分が帰属できる場所と思えることが家族なのだな、という結論でした。その形を望むように作っていく。自ら港を作るための作業。
読了日:11月22日 著者:徳 瑠里香

ビジュアルストーリー 世界の陰謀論ビジュアルストーリー 世界の陰謀論感想
ナショナルジオグラフィックのこのシリーズってどれも微妙。装丁と写真の多さからしてこの値段は妥当なんだけど、なんかパンフレットの寄せ集めみたいな内容の薄さ。だから何が言いたかったのか、というモヤモヤだけが残る。
読了日:11月17日 著者:マイケル・ロビンソン

からくりサーカス(5) (少年サンデーコミックス)からくりサーカス(5) (少年サンデーコミックス)感想
カバーそでに、19世紀イギリスのヘレン・ブライトなる女性が紹介されており、漫画家というのはこういう素材から物語を組み立てるのか、とそのイマジネーションの豊かさに驚いた次第。
読了日:11月17日 著者:藤田和日郎

からくりサーカス(4) (少年サンデーコミックス)からくりサーカス(4) (少年サンデーコミックス)感想
勝の急成長ぶりがちょっと鼻白むといったら怒られますか、そうですか。もうちょっと弱さに足ひっぱられるとこが続いたほうがハラドキだったなあ。
読了日:11月15日 著者:藤田和日郎

からくりサーカス(3) (少年サンデーコミックス)からくりサーカス(3) (少年サンデーコミックス)感想
鳴海の物語なのかと思ったら、そうじゃないのか。これはジョジョのように舞台がどんとんと変わっていくのについていかなくてはならないのか?
読了日:11月15日 著者:藤田和日郎

からくりサーカス(2) (少年サンデーコミックス)からくりサーカス(2) (少年サンデーコミックス)感想
書き込みの多いジャンプの絵柄にもちょっと慣れ(ジャンプとちゃうっちゅうねん)「笑える」というテーマも見えてきて先が楽しみになってきた。
読了日:11月15日 著者:藤田和日郎

からくりサーカス(1) (少年サンデーコミックス)からくりサーカス(1) (少年サンデーコミックス)感想
その発言をほぼ全面的に信頼している方がTwitterでこの作品に言及されていて、これは読まねば!と全巻を速攻でポチりました。途中までジャンプの連載だと思って読んでた私を許してください。
読了日:11月15日 著者:藤田和日郎

「ピラミッド構造」で考える技術「ピラミッド構造」で考える技術感想
マインドマップと比べるものではないだろうけど、マインドマップに挫折した私にはとてもわかりやすいものでした。
読了日:11月14日 著者:中村俊介

1冊のノートが「あなたの言葉」を育てる1冊のノートが「あなたの言葉」を育てる感想
イントロがなかなかエモかったので、多いに期待しつつ読み進めたけどインプットとアウトプットが大切、という通り一遍のもののように感じましたが、インプットした素材をいかにネタに仕上げるか、というプロセスの実例はタメになりました。1冊のノートというのは大嘘で、ほんとは3冊ですよ。
読了日:11月13日 著者:川上 徹也

ヒーリング・メソッドの決定版! なぜソマチッドとテラヘルツがあらゆる病気を癒やすのか 誰にでもできる奇跡の遠隔セラピーヒーリング・メソッドの決定版! なぜソマチッドとテラヘルツがあらゆる病気を癒やすのか 誰にでもできる奇跡の遠隔セラピー感想
やだ、恥ずかしい、こんな本を手に取ったこと。Amazonさん、オススメしないで(ススメられる私が悪い)。ソマチッドについて知れるかと思ったのだけど、2ページ目に出口王仁三郎が出てきたとこでかなりダウン、ダウジングを真面目にやっていてそれを効果的にやるために第1頚椎をブロックする、とか書いてるとこで完璧にダウン。14ページ目でリタイア。
読了日:11月13日 著者:櫻井 喜美夫,目崎 正一

山怪 山人が語る不思議な話山怪 山人が語る不思議な話感想
すごい売れてる、ってデータが気になって手に取りました。今市子の百鬼夜行抄にあった記述がぴったりだなあ、と思い出されました、もともと感じる力を人はいっぱい持ってたのに、ほら、夜間照明が増えたせいで星が見えなくなった、みたいに、本来あったものが見えなくなってしまった、でもなんかのタイミングで見えた、それをいまどきの人は不思議現象だっていうんだよね。失ったものへのノスタルジーだ。いや、失っていない(どっちやねん)、見ようとしていないだけ。あ、三丁目の夕日みたいなもんだよ。昭和はよかったよなー、って。
読了日:11月13日 著者:田中康弘

生まれつき美人に見せる生まれつき美人に見せる感想
生まれてこの方ほとんどメイクをしたことがなく、しかし老醜をさらしてははた迷惑か、ちょっとは綺麗にしなくてはいけないか、とメイクを志すもどうにもできない。壊れるまで鏡をみろ!わかる、わかるのです、どうやったら綺麗になれるか、というテクニックがこれでもか、と書いてあり、とてもタメになるのですが。が。メイクへの道が頓挫してしまうのは、なんで女ばっかり?のことで止まっちゃうから。話になりませんね。女にとってのメイク、男ではなんなんだろう。ナーディメイクなるものの定義、フェミクラスタは怒っていいと思うけど。
読了日:11月10日 著者:吉川 康雄

異端の被爆者: 22度のがんを生き抜く男異端の被爆者: 22度のがんを生き抜く男感想
被爆者が長生きするということは、癌との戦いが続くということ。なんと酷なことか。22度のがんを生き抜く兒玉氏、ビジネスマンとしての描写が多いことが途中違和感だったけど、それは放射能の後遺症にさほど邪魔されずに思うように動けた時期があったということなのだな。時限爆弾がいつ作動するかわからない、という残酷さでもあるのだな。著者が自身の所属する組織との折り合いをつけつつ本作を完成されたこと、ジャーナリストとして素晴らしい姿勢と思いました。
読了日:11月08日 著者:横井 秀信

ちゃんと話すための敬語の本 (ちくまプリマー新書)ちゃんと話すための敬語の本 (ちくまプリマー新書)感想
目から鱗が1億枚くらい落ちて体重が10キロ軽くなった!というくらいの衝撃の書。敬語とは人との適正距離をはかるためのものだったのか!!関西にきて二人称に「自分」と使われることにどうにも慣れなかったのだけど、ヤクザの「ワレ、いてこますぞ!」のワレが我だったとは!!!!コンビニ言葉の気持ち悪さ、距離感を間違ってるものなのだな、と納得。
読了日:11月08日 著者:橋本 治

夢喰いドガ (サンコミックス・ストロベリー・シリーズ)夢喰いドガ (サンコミックス・ストロベリー・シリーズ)感想
森脇真末味、全部よんでるつもりだったのに誌友さんのレビューで手付かずのものがあったことに気づき、慌ててAmazonマーケットプレイスへ。臭う、匂う、時代が。すごい画力だな、と改めて思わされる。ペンタブしか使ったことない人にはこの線は描けないだろ。
読了日:11月08日 著者:森脇 真末味

3日食べなきゃ、7割治る3日食べなきゃ、7割治る感想
相変わらずの船瀬節全開で。いいこと言ってるのに、うかつに陰謀テイストをまぶすから胡散臭くなる。でも、体調不良をおさめるために、内臓をやすめる、という概念は西洋医学マンセーの方には持っていただけるといいですね。空腹感を楽しむ、という表現が一番の収穫でした。
読了日:11月01日 著者:船瀬 俊介


読書メーター
最後までお読みいただきありがとうございます
ブログランキング・にほんブログ村へ
↑クリックしていただくと励みになります♪
冬の鍋(それも山で)はサイコー!!

青空鍋会のお知らせ♪


たいへんです、参加者が1名減りました。このままでは開催があやぶまれます!!誰か、誰か参加を!!!!

予約状況


この記事をシェアする
関連記事はこちら
アーカイブ