2020年05月度の読書メーター

5月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:4294
ナイス数:234
マイナビ文庫 トコノクボ くじけない心の描き方マイナビ文庫 トコノクボ くじけない心の描き方感想
テレビで著者の存在を知って、法廷画家であることと絵柄とご本人のギャップにそそられ検索、著書の存在を知る。検索してもっとそそられたのは、家族のしがらみに苦しめ続けられたということ。理不尽に背負わされたものから逃げもしなかったのは、うっかり逃げてしまったら自分をささえている描くことを手放す羽目になってしまうと思ったからか。人生のかなり初期から夢をかなえるために戦略的に動かれたのは、それだけ頼るものがなかったということでしょう。あきらめないことが才能。
読了日:05月31日 著者:榎本 よしたか

愛さずにはいられない (集英社文庫)愛さずにはいられない (集英社文庫)感想
訃報の新聞記事で、サングラス着用は人と目を合わせたくなかったから、というのを読み著者に興味がわいて手にとったのですが、ほかの方のレビューにもあるように読了にえらいこと時間がかかったのは、落ちはいったい何なんや?と思わされる、「愛されたかった」と一言いえば済むことを延々と超遠回しにしていることに付き合うことがしんどかったのかな、と。タイトルの落ちもわかりましたが、なんか違和感と思ったら初出時はやっぱ違うタイトルだったのね。愛さずにいられなかった、ではなく、愛して欲しかった、がほんとに訴えたいことなの→
読了日:05月31日 著者:藤田 宜永

女編集者残酷物語(この地獄を生きるのだ)女編集者残酷物語(この地獄を生きるのだ)感想
不思議な構成の本だな、と思ったらこれもまた文学フリマ発か。これは自由でいいなあ。商業出版とはまったく異なるところでの表現手段。メンタル病んだことが著者にとって表現のスタートなら、今後どのように寛解が進むかわかんないけど、手探りでトンネルを進んでいくことこそが治療なのだろうな。なにか特別な大事件でなくても、小さな楔を埋め込まれることの積み重ねが心を病むことになってしまうのだわ。
読了日:05月31日 著者:小林エリコ

ボディ・ナビゲーション―触ってわかる身体解剖ボディ・ナビゲーション―触ってわかる身体解剖感想
わかりやすかったばい(なぜ、おいどん弁?)。解剖学の入り口がこれだったら、あんなに苦労しなくてよかったのに(遠い目
読了日:05月29日 著者:Andrew Biel
 

[まとめ買い] 霊感保険調査員 神鳥谷サキ[まとめ買い] 霊感保険調査員 神鳥谷サキ感想
実はアンリミでぶんか社とかのコンビニ本を日に10冊は読んでます。恥ずかしくて既読本としてここに登録できない。しかし量をこなすと辣腕編集者なみに見る目が肥えてきたように思います(なに、それ)。霊能者ものは多々ありますが、事故調査員と限定したゆえ保険業界の生々しさがよくわかりました。それが作者を困らせることとなったというネタばらしもおもしろかった。霊能者ものに等しくあるのは、亡くなった方、思いを残して成仏できない方々への優しさですね。
読了日:05月29日 著者:ひとみ翔

心のイタリアごはん : 1 (ジュールコミックス)心のイタリアごはん : 1 (ジュールコミックス)感想
KindleUnlimitedで。装丁を心地よく感じたのでつい手に取りました。夫に失踪された妻が残されたイタリア料理店で料理教室となぜかカウンセリングをする。紹介される料理はとてもおいしそうだったのだけど、1話2話と読み進めるうちに違和感。なんだ、この既視感?と思ったら最後で納得。カウンセリング協力心屋塾と。2018年の作品かー、この頃はもう心屋商法は問題になってたと思うんだけど、そんなグレーなものをわざわざ採用する不思議。1巻で終了。
読了日:05月26日 著者:野崎ふみこ

ママの娘で辛かった~お願い離れて、少しだけ。~ (2) (ストーリーな女たち)ママの娘で辛かった~お願い離れて、少しだけ。~ (2) (ストーリーな女たち)感想
KindleUnlimited。読み終わってから気がついた、原作があるのか。毒親ものですが、娘になんとか再生の余地が残されているのが救い。毒々しい絵柄も多少セーブされて、前に進む毅然みのような味わいとなっていました。
読了日:05月25日 著者:森園みるく

ママの娘で辛かった~お願い離れて、少しだけ。~ (1) (ストーリーな女たち)ママの娘で辛かった~お願い離れて、少しだけ。~ (1) (ストーリーな女たち)
読了日:05月25日 著者:森園みるく
 

ハイパーハードボイルドグルメリポートハイパーハードボイルドグルメリポート感想
アナウンサーの小島慶子が「アナウンサーなのに文章がお上手ですね」と誰ぞから言われたことに対して、アナウンサー(それも女子アナ)に対して世間が抱いているイメージに気付かされた的なことをTweetしていました。それと同じように(同じなのか?)テレビディレクターなる人の著作に溢れかえっている見たこともない漢語の多さに魂消ました。恥ずかしながらフリガナがないと読めない単語、文脈からその意味は推察されるけどそれが単独であったなら多分わかんないだろうな、という言葉。出自はどこ?とプロフィールを見直しました。→
読了日:05月25日 著者:上出 遼平

書いて覚える身体解剖ノート―ボディ・ナビゲーション書いて覚える身体解剖ノート―ボディ・ナビゲーション感想
この手の(どの手?)ドリル形式のものが大好きです!本家のボディナビゲーションは未読ですが、この本のわかりやすさからしたら期待できそう。イラストが手描きってのがまたじわる。図鑑もさ、写真じゃなくてイラストのほうがわかりやすいってのと同じですね。絵は鑑別の基準となる特徴の集約だから。
読了日:05月22日 著者:医道の日本社,アンドリュー・ビエル

暮しの手帖 5世紀4号暮しの手帖 5世紀4号感想
暮らしの手帖にはエコでロハスで丁寧な暮らし雑誌の先達ぐらいのイメージを持つ程度の読者だったのですが、今回号を図書館で借りて、あれ?こんな雑誌だっけ?と思ってみたら、なるー、編集長が変わったところだったのか。アクが薄れた感もありますが、手にとる人は増えるのではないかな。
読了日:05月20日 著者:

ポスト・サブカル焼け跡派ポスト・サブカル焼け跡派感想
話題の気鋭ユニットによるサブカル評論。え、サブカル?サブカルとはメインに対してのサブという意味合いであったように思いますが、そうか、最近の若い人はこれらをサブというのか。まさにサブカルの焼け跡。アーティストそのものについて語るのではなく、それらがいかに消費されたかという切り口はたとえば最近の星野源を見れば、サブでないものの統制下にとりこまれてしまったか、というため息となる。
読了日:05月16日 著者:TVOD

ザ、コラムザ、コラム感想
Facebookのバトンにあげるために再読。小田嶋センセの怒りは正しい。おおっぴらに声をあげることをダサいとしている世代にも声をあげさせざるをえない今という時代のひどさ。悪に対しての怒りは善ですよ。
読了日:05月12日 著者:小田嶋隆

図説難経〜易経と難経図説難経〜易経と難経感想
東洋医学と易をつなげた本は多々あるけど、難経と組み合わせたのは珍しい、と飛びついたはいいものの、開くと目が拒否感をおぼえるほどの読みにくさ。序文をみたら、便利な編集ソフトを使いこなせなかったので手作業で、とあります。そうか!この手作り感満載テイストはそのせいか!!内容は期待できるのだけど、目が馴染むのに時間がかかりそう😱
読了日:05月10日 著者:西岡 由記

医道の日本 2020年5月号 (ダンス!)医道の日本 2020年5月号 (ダンス!)
読了日:05月08日 著者:
 
 

アラフォー花道 (ストーリーな女たち)アラフォー花道 (ストーリーな女たち)感想
ぶんか社の至宝、長崎さゆり。タイトルにアラフォーとあるけど、40代に限らず女性の人生のステージごとにやってくる悩ましい出来事へのせつなさとか、乗り越えたあとの清々しさなどを描いた5作品。レディースコミックというとセックスが過剰に描かれがちだけど、あって当たり前のこと、痛い目もみれば、嬉しいこともある。キュンキュンする、っていうけど、心の動きの一片を切り取ってそれを愛おしく感じることをキュンキュンっていうのかな、って思いました。読後感さわやか。
読了日:05月08日 著者:長崎さゆり

手記 母さんがどんなに僕を嫌いでも手記 母さんがどんなに僕を嫌いでも感想
アマプラで映画が100円だったので。そして原作を。サバイバーの物語はなー、所詮、川を渡りきる体力があった人の話やからなー、両手を上げて、とはなかなかなれないのです。しかしこの本での最大の収穫は、親代わりとなってくれたおばあちゃんからのお願い。人から欲しいものは、まずは自分で自分に与えること。人から貰えるのを待っていてはいけない。著者の過酷な人生前半における最大のギフトがおばあちゃんからのお願いですね。
読了日:05月07日 著者:歌川 たいじ

[まとめ買い] 奥様は元・高級娼婦~ミセス・ベルベット~[まとめ買い] 奥様は元・高級娼婦~ミセス・ベルベット~感想
榎本由美の絵柄がジョジョのように現実離れしたゴージャステイストを醸し出す。しかし花魁といい、娼婦といい、男性雑誌ならともかく女性雑誌で需要があるというのは、どんなそそるものがあるのかねー。
読了日:05月06日 著者:榎本由美

コピーボーイ (STAMP BOOKS)コピーボーイ (STAMP BOOKS)感想
前作では多数派にのみこまれる象徴として黒人メイドが登場していたけど、今回は南部のケイジャン文化がそれ。恩人スピロさんの遺灰を海に撒くための旅で、ヴィクターが度々ぶつかる伝えることへの壁。それは言葉であったり、思いであったり。不自由な言葉の代替品として野球を使っていたことに気付け、自分に本当に必要なことは野球ではなく言葉を紡ぐこと、新聞社で働くことであると進む道を定めることができる。伝わらない痛みを知っているからこそ伝えることに真摯になれるというのは、残念ながら伝えることに苦労しない物の無頓着さの逆でもあり
読了日:05月05日 著者:ヴィンス ヴォーター

[まとめ買い] 光る風[まとめ買い] 光る風感想
文庫コミックスでしか読んだことなかったけど、このKindle版は連載時の扉絵からページ抜けまですべて収録ということ。手放してしまった文庫版とえらいイメージが違ってました。改竄されたものではない、作者の本当の思いがあらわれるオリジナル版、これは貴重。いつまで読めるかわからないから、今のうちに読んでおくべし。
読了日:05月04日 著者:山上たつひこ
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