布団：その４（望むものの正体編）

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その３の続き。

みなさんご存知のように（知らんか）、私ってば帳簿つけが好きなんですよ。
帳簿つけですよ、帳簿つけ、会計ソフトに入力、とは違うんですよ。

振替伝票とか科目印とか、手書きの試算表とか、
そういうのをチマチマ作っているんですよ。

みなさんご存（ry）、私には暗黒のへっぽこＳＥ時代があったのですが、
その頃もっとも多く手がけたのは財務、会計システムだったのです。
新しいシステムを導入して稼働させるには、
導入以前のデータを放り込むという作業が不可欠でして、
で、新たにシステム入れようってとこはそれ以前がグチャグチャだ、
ということも多くてですね、必然的に会計の知識が必要になったのですよ。
簿記の２級ももってますよー。

元配のスタジオ業務に足を突っ込んだ時も、
最初にすべきことは放置されていた５年分の経理データの整理でした。
申告が５年間なされておず、山と積まれた領収書に青ざめました。
まずやったことは元帳と科目印の購入でした、帳簿つけなきゃ！！と。

楽しいんですよー、帳簿つけるのって。
一ヶ月ごとに試算表がしあがっていく喜びときたら！！

経理作業に携わる、ということはちょくちょくしているのですが、
決算のたびに大騒動になるってのがわかんないんですよねー。
普段からちゃんとやってたら、締めるだけでいいやん。
システムでいうなら、年次処理はしらせるだけで済むことやん。

で、帳簿をつけるとはどういうことか。
現状をきちんと把握する、ということですよね。
把握できたデータによって改善すべきとこは改善する、
ってことが必要ですよね。

えー、私は帳簿つけは好きなんですが、
その後の改善作業についてはまったく興味がないのです。
惨憺たる現状を把握しても、だから？で終わってしまうダメ人間なのです（えっへん。
私の丼勘定ぶりに、ちゃんと帳簿つけてるのになんで？と不思議がられることが多いのですが、
今朝ですね、布団の中でツラツラ考えていてですね、
私が好きな帳簿つけってのは、手書きの振替伝票に科目印を押していく、って行為なんですよ。
数字には興味ないんですよ。

目からウロコが何枚落ちたことか！！
私が好きなのは帳簿つけではなくて、科目印を押して伝票を作ることだったのですよ。

じゃあなんでそれが好きなのか？

思い出されたものは、一斗缶で帳簿やら伝票やらを燃やしている光景。
実家はずっと商売やってたんで、決算ごとに不要資料を燃やして処分してたんですよね。
今のようにシュレッダーなどあるはずもなく。
そして事ある毎に会計士さんがやってきて資料をひろげて作業していた。

ああ、これかー、とまたまた腑に落ちました。

家の大人が経理業務で慌ただしくしている中で、
右往左往していた小さい自分の姿が甦りました。

好きなのは会計業務ではなくてハンコを押すこと。
ほんとに楽しかったことの正体です。

さ、次はまとめですよー。

最後まで読んでくださってありがとうございました。
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