ビリー・ザ・ブートキャンプはある意味画期的であったと思います。それは、痩せたい人に努力を強いたところ努力すれば痩せられますよー、ということは、努力しないと痩せられないですよー、ということま、痩せる前に筋肉がついちゃう、という仕組みが衆知となった後ではすっかり下火になっちゃったね。ビリー・ザ・ブートキャンプで痩せられる人は、何をやっても痩せられる人、とも言われるくらいのハードなものだったわけですが。
ダイエットのためのサプリやメソッドがなぜこうも次から次へと現れては消え、を繰り返しているか。それは、みんな努力したくないから。何もしなくても痩せられるものの出現を待っているから。食べたいものを我慢せずに痩せられるもの。
痩せたいなら食うな!と言ったのはALFEEの高見沢でした。その発言で、彼を見る目が変わってしまいましたねえ。あ、もちろんいい方に、ですよ。食べたいもの食べるだけ食べて太らない、痩せられるなんて、そんなサプリや薬、体にいいわけないじゃないですかっ。
望むものを手に入れるためには、大なり小なり何らかのアクションは必要ですよ。引き寄せの法則とか、何もしなくても欲しいものが手にはいる、って勘違いしてる人がいるけど、どっちかというとレバレッジという意味合いのほうが的確なのでは。
運気の強い時期、恋愛運、金運が高まっている時期、ってのを伝えると、口あけて待ってるだけの人がいるんですよねー。
サプリでも運動でも、ダイエットのための何かをやっててそれをやめて次のものに手を出すタイミングってなんだと思われますか?それは、自分で努力しないといけない、ということに気付いた時です。これ、全然効き目ないじゃないの!と気付くのではありません。単なる摂取以外の自分のアクションが必要だと気付かされてしまった時です。サプリ飲んでるだけじゃ痩せないわ、自宅でヨガを15分くらいやってるだけじゃダメだわ、食べたいものを食べたいだけ食べてちゃダメなんだわ、と気付いてしまった時です。
でも、認めたくありません。努力が必要だと認めたくありません。これまでの自分の習慣を変えたくないのです。これまでの自分のやり方を変えるのは嫌だけど、何かをプラスする、ということならまだ許せるのです。で、自分を変えることなく痩せさせてくれるものはないかと、さらなる旅(?)に出かけることとなるのです。
占いは怖い、とおっしゃる方が多いですが、なぜ怖いのか?たしかにオールドウェーブの脅し系の方も多いですが、「占いはいいことしか信じない」という方が多いように、耳障りのよくないことは受け入れてもらえない傾向にあります。この時期はよくないよ、この人はやめたほうがいいよ、という、注意すべき点にこそ耳を傾けていただきたいのに、なるべく相談者さまの意向に沿う回答をするよう心がけていますが、いつもいつもそれが可能なわけではありません。相談者さまの幸せを思えばこそ、苦言を呈さなくてはいけないこともあります。
自分が言って欲しいことを言ってくれない占い師に用はないですよね。
今のままの自分でよくって、運命の人と出会える場所と時期を教えてくれる占い師がきっとどこかに居るはずだ、と、またまた旅(?)に出ることとなります。
健康のためにダイエットが必要な方もいらっしゃるでしょうけど、別に痩せなくていいぢゃん!って言いたくなる方も多いですよね。なのになぜダイエット=痩せる必要があるのか。違う自分になりたいから。今の自分が嫌だから。痩せて体型が変わるってのは、違う自分になる手っ取り早い手段なのでしょう。美容整形にも似たようなものが求められてますよね。
痩せること、外観をかえることで嫌いな自分を見つめなくていいこと、これをテーマにした漫画の多いことよ、岡崎京子に内田春菊、桜沢エリカ、等々。自分嫌い病という業病とどうやって付き合っていくか、クリエイターにとっては実に魅力的な素材なのでしょう。中村うさぎは、そのへんうまく踏ん切りつけてやってる感じがするな。
よりよくなりたい、変わりたい、というのはいいんですが、その動機が「自分嫌い」だとまずいんだなー。嫌われた自分はどうなるの?あんたなんか嫌いよ、って置いてっちゃうの?
占いの用途(?)はいろいろありますが、選択肢が具体的で、ほんまどっち選んだらいいのかわかりませんねん、ってのは答えがはっきり出てやりやすいんですよね。出した答えも受け入れてもらいやすいし。
あ、そうそう、これまでで一番困った依頼、
他の女に走ってしまって別居中のダンナを
私のもとに戻らせてください
っての。
これまでもいろんな占い師や探偵(!)に山ほどお金かけたけど、
どうしてもダメだった。
いくら払ってもいいからお願いします!!
って。
占いがどうとか以前に、誰がどうみてもこのダンナさんは別れたほうがいい、って方でした。ご本人もきっとそれはわかっていたと思うのです、でも、手放せない、手に入れたい。この場合、執着してしまう、という気持ちの原因を探したほうがいいと思ったのですが、それは受け入れられず、この役立たずめー、という感じでお役御免となりました。
おっと、脱線。
つまり、ここではないどこか、今とは違う私、私の青い鳥はどこにいるの?を探す用途として占いを使われる方には望まれるものを提供するのは非常に難しい、ということ。一時しのぎ、その場限りでなんとなくそれっぽい答えは出せますが、長続きしません。当たらなかったわ、違うわ、とまたまた旅(?)に出られることとなります。だって、自分嫌い病は治ってないんだもの。
というわけで(どういうわけ、自分嫌い病をどげんとせんといかん、ということを私は最優先のテーマとすることになったのです。
そ、自分を愛することが幸せへの近道、です。
えー、この項はこれにて終了。同じテーマは今後も繰り返し扱いますので、似たようなことに言及する内容であってもご容赦あれ〜。