20代女性さま、セッションの内容を記事化させていただくことご快諾いただけました、ありがとうございます!
*
リピーターでいらっしゃいまして、まあね、
難物件さんなんです。
難物件さんってのは、穴ぼこがでかいんですよねー。で、平気、平気、こんなの平気、って言い聞かせてるかもしくは、この世のすべては私のせいなんだ、と山のように罪悪感を背負っていらっしゃいます。
そこんとこね、なかなか突き抜けていただけるように出来ないんですよねー。力不足でスイマセン、スイマセン。
今回ヒサシぶりにお越しいただいて、お顔がえらいこと変わってましてね!もともとカワイコちゃんでいらっしゃるのですが、まあね、当然のように自分の良さを頑なに認めようとなさらなかったのですが、姿勢がよくなっててなんかパワーがあって、ちゃんと目を合わせて話していただけるようになってたんですよねー。
いったいどんないい事があったのか、とお尋ねしたら転勤されたそうで、まー、その転勤先でもいろいろはあるけど生活を変えたことがいい方に作用したようです。
提示された問題は新しい職場での人間関係。ま、これまでの問題と根っ子は同じ、おかあさんです。
カワイコちゃんだったことが災いして、おかあさんはこの方(A子さんとしましょう)をお人形さん扱いしたのです。自分の好みの服を着せて、親戚を連れ回したのです。おかあさんが選んだ服を着ていると、かわいいねー!と言われます。それがイヤでイヤで仕方がありませんでした。
お人形さん扱いされていた過去は、現在にどのような影響を及ぼしているか。
A子さんが自分で選んだ服を着ていても誰も何も言わないのに、おかあさんが選んだ服を着ていると、イイネ!と好評なんだそうですよ。そして自分ダメ感がさらに上書きされてしまう。
これってまさにビリーフのなせる技、お人形さんがイヤだった、という穴ぼこを埋めればその現象は解消されるはずです。
が。
いつまでたってもそれが解消されないんですよ。いつまでたってもA子さんの選んだ服は反応なしで、おかあさんが選んだ服は好評なのです。
この日もおかあさんセレクトのお洋服でした。そしてとっても似合ってます。A子さんの可愛らしさが炸裂です。
つまり、おかあさんのセレクトに間違いはないのです。おかあさんはA子さんに何が似合うかがちゃんとわかっているのです。おかあさんセレクトのお洋服でイカした自分になれてる、ってのを受け入れるだけでいいんです。そうすればおかあさんセレクトによる自分に似合うものは何か、ということがしっかりと認識できて、ご自分でも自分に似合うものを選べるようになるわけです。
めでたし、めでたし。
ではなくて。
この方の命式、弱いか強いかっていったら強いものです。これまではその強さがまったくと言っていいほど見えていなかったのですが、今回はじめて見えたんですよね。新しい職場でのやる気が力を発揮させようとしたようです。
が。
これまで出せていなかったのでぶつかります。自分を主張してもダメなんだったら、穏便に済ませるようにするしかないか、とあきらめかけられています。
そう、自分を出せない、という状況があるわけです。
問題が起きるのはどういう時か、とお尋ねしましたところ一定のパターンがありました。早合点してしまうんですって。相手の言葉を最初の1聞いただけで走り出してしまうんですって。これはもうこのケースです。
参考拙記事:私ってアホなの?
早合点の場合は、さっさと結果を出さなくてはいけない、と焦らされてしまうものですね。「さっさとしなさい」という言葉かけがあったことは想像に難くありません。
自己評価の低い方は自分のダメなとこばっかり訴えられるわけですよ。そんなにやらかしてばっかりなのか、そりゃーしんどいだろうな、と騙されちゃうんですが、自己肯定感が強くなってくるにつれ、自分のいいところ、ちゃんと評価してもらえてるって事実を言ってくださるようになるんですよねー。
でも。
それを素直に受けとめられない。そう、まさに「でも」という言葉をくり返されます。評価を素直に認めることとそうでないことを統合しようとしたんですが、出来なくてですね。鎧がガチガチにもほどがある。鎧を着たままでは人とちゃんと繋がれません。それが人間関係のいろんなトラブルの素となるんです。
お気持ちにフタをされてる方って、とことん無口か饒舌かのどっちかです。で、饒舌な方というのは往々にしてテヘラーなんですよね。リップサービスと笑顔のお面で完全武装です。
はい、A子さんも完全武装していらっしゃいます。
テヘラーについてちょっと話させていただいたところ、そうならざるを得ないくらいに辛かったんですよね、とシミジミと仰って、ここが今まででいっちばんお気持ちが出て来たな、と感じたとこでしたね。ご自身もテヘラーするのしんどいんです、で、どうしてそうなってしまったかもわかっていらっしゃるんです、でも、なかなかお面をはずすことが出来ないのです。
そうも、お人形さんをしなくてはいけなかった時期はしんどかったのです。大人の思うがままに振り回されて、自分を出すことをあきらめ続けてきた日々、その年月に抑え付けられていた状態からなかなか脱することが出来ないのです。
でもねー、今回の転勤が大きな転機になるでしょうね。少しずつ鎧を脱ぎ捨てていって、素の自分で勝負していいんだ、ってOKを出せる時はすぐそこまで来てるようですよ。鎧を脱いだ直後は外気が痛く感じることもあるかもしれませんが、のびのびと動ける心地よさはそれを上回ることでしょう。
あなたはもうお人形さんをしなくてもいいのです。