気休め

2014-08-19

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人が他者の心配をするのはなぜか、それは自分の不安を解消するためです。
参考エントリー：人の心配は何のためにする？

みなさんご存知のように（知らんか）私には多発性硬化症という持病がありますが、発症したばかりの頃あちこち麻痺してるわ、治らんって言われて落ち込んでるわって時に元配から「そんなん気のせいやで、俺かて調子悪いとき身体しびれるとかあるで」と言われてものごっついむかついたんですよね！！

しんどいねん、しんどいねん、身体動けへんねん、一生治らん病気やって言われてん、いまだに病名しっかりと把握しとらんくせにたいしたことないとか言うな！！って死ぬほどむかついたんですよねっ（いかん、思い出し怒りになってしまった。

しんどそうな人に対して、たいしたことないよ、っていうのと、しんどいよね、といってあげるの、ケースバイケースだとは思うんですが、たいしたことないよ、がうまく作用するのって相手の状況がちゃんとわかっててこそですよねー。たいしたことないよ、と言いたいのは相手が負担に思っているのを軽減するためではなくて、自分が相手がしんどいとこを見るのがイヤだからです。

相手が「しんどいよ」と訴えていることに自分が何もしてあげられないからです。口先で気休め言うしか出来ないからです。
参考エントリー：痛いの痛いのとんでけー、をしてもらっても傷は治らない

自分に相手の傷を治す手段がないのであれば、無力なのであるならば、かけるべき言葉は「たいしたことないよ」という気休めではなくて、しんどいよね、と寄り添うことですよ。

気休めで傷ついてる方、多いですよね。しんどいと思っちゃいけないんだ、って思っちゃいますよね。

軽減してあげたい、という善意で気休めを言うなら、まずはしんどいよね、と共感してからです、相手の気持ちを受け入れてからです。受け入れることなしの「たいしたことないよ」という気休めはただ相手を否定するだけです。

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