悩みのるつぼ〜「社会不適応」の私です

2015-04-25

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献血ルームのドナーさんの傾向としてですね、昔ほどは多くないんですけどね、実はホームレスの方が結構いらっしゃいます。空調が効いていて過ごし易い、飲み物は好きなだけ、小腹を満たすものも無いわけではない。時間をつぶすにはもってこいの場所なわけです。私の無料リーディングにも立ち寄られます。そらー、深刻です。住むとこない、仕事ない、そういう方々の問題解決に対して何もできない事に己の無力感と戦うしかないのです。

困ってる時ってたいていお金がないです。ま、お金が潤沢で困ってる方もいらっしゃいますけどね。お金がなくて相談に行けないから献血ルームに来た、とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいました。ありがたいことです、目にとめていただけて。私にとってもチャンスです、その方の問題を解決するための。

笑い話であるじゃないですか、お年寄りが馴染みの病院に診察にいって、あら、今日はなになにさん居ないわね、って言ったら、身体の調子悪くて来られへんのちがうか、っての。身体の調子が悪い時こそ病院に行かなくてはいけないのに、行けないくらいに体調が悪い、と。治ってからでないと行けない、と。

お金も同じです、お金が無い時こそじゃあどうするか、という対策を提案しないといけないのに、お金が無いから相談に行けないっての。なので私は値上げにものすごい抵抗があったのですよ。料金を上げてしまうと絶対に来れなくなる人がいるだろ。

あまりおおっぴらに言えることではないですが、これまで見るに見かねた方、もとい、私にもなんか出来ることがあるかもしれないと思った数名の方に、お金は要らないから続きをウチでやらせてくださいとお願いして拙宅にお越しいただきました。

どなたもねー、いろんなもの抱えていらっしゃいました。壮絶な人生もあれば、ほんの些細なことがきっかけで歯車が狂った方も。いずれもきっかけとなったポイントがあります。そして、そこを乗り越えらるだけの強さを持てなかった原因というのもあります。みなさんその原因にはあまり着目されないで、現状の不本意さに対してダメな自分、とひたすらご自分を責められるのですよ。

続けて何回か来てくださった方も、１回限りの方も、残念なことにどの方とも今は繋がれていません。自分にダメの烙印を押してしまったことから解放されて、少しでも本意な道に進んでいらしゃることを願うだけです。

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どうも！ダメ人間選手権神戸市中央区代表のいまぷですよっ。私の何がダメって、お酒を辞められないことが一番ダメですね！！今日こそ飲まないぞ、と思って飲まずに済んだことがありませんっっ。周囲からは、お酒辞めようとか思わなきゃいいのに、っていつも言われます。罪悪感の上塗りをしてるだけですからね。

さて、ホームレス支援のビッグイシューという雑誌があります。

個人で１０冊も２０冊も購入して知人に配るということをなさってる方が結構いらっしゃいます。そういう支援の仕方もあるわけですね。どこにどう配分されるかわからない寄付よりよほど安心で有益です。私も献血ルームの帰りに求めることが多いのですが、さ、ここからがダメ人間ですよ、私はその一冊を携えて飲み屋にインするわけです。その飲み代でビッグイシュー何冊買えんねん、です。５冊でも買って飲み屋で配れよ、って話ですよね。それが出来ていないことに己の人間の小ささを感じてイヤですね！！！！

さて、本日のテキストはこちら。

朝日新聞「悩みのるつぼ」〜「社会不適応」の私です（４０代　無職男性）、回答者は経済学者の金子勝さん。

何をもってして「社会不適応」とするか。メインストリームに乗れていないこと、少数派の悲哀を味わっていることとはちょっと違うかな。「ちゃんと」稼げてないことへの罪悪感が強いようですね。

もう突っ込み所はただひとつ。

父は私が子供の頃から定職がなく、私と同じ「社会不適応者」でした。酒飲みだったため認知症になる前から母や妹は泣かされていました。

父親は仕事の象徴です、仕事で行き詰まることがあれば、自分と父親との関係を見直すことが有効です。

好ましくなかった存在を反面教師とすることなく、なぜ同じ道をたどってしまうのか。虐待のチェーン、ＤVのチェーン、同じ仕組みです。

痛みが残っているからです、傷が癒えていないからです。ちっちゃいちゃんが痛みを訴えているのです、気づいてよ、と。

酒飲みで社会不適応者だったおとうさんから受けたダメージがまだ治っていないのです、治してよ、分かってよ、と声をあげ続けているのです。おとうさんが社会不適応者だった「せい」で自分にどんなデメリットがあったか、そのデメリットのせいでどうなってしまったか。あなたが社会に適応できる強さを持てなかったのはあなたのせいではありません、おとうさんが社会不適応者だったせいです。

本当の遺伝子とは違って、後から無理矢理受け継がされた遺伝子は手放すことができます。それを引き受けさせられたことの痛みを認めることによって。そして損なわれていた本来の力を発揮することによって、本来進むべき道へとシフトすることが出来るでしょう。

自分の代で終わりにすべきは社会不適応の遺伝子ではなく、社会不適応によって傷つけられた部分です。それは社会に適応できる遺伝子を次の世代へと繋ぐことになります。これまで持てなかった家庭という港、是非とも持っていただきたいですね。遺伝子も残していただきたいですね。

※社会に適応できることが必要なのか、という突っ込みがありそうですけど、ここはあくまで、適応できていないという罪悪感から自由になっていただくという意味合いで使用してオリます。

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