行ってきたのは大阪音楽大学。
最寄り駅は阪急電車宝塚線庄内。音大やで、音大。音大ゆうたら”のだめ”やん(発想貧困。
さぞかし楽器ケースを抱えた煌びやかな学生さんでいっぱいなのかと思ったら。
ら。
行き交う人も少ないし、ちっとも学生街っぽくない。たまたまだったのかしら。
と、ちょっと肩透かし感を食いながら歩いていたらガツンとやられましたよ!
オペラハウスやで、オペラハウス。オペラハウスって何やねん。おまけに何気に通りすがりにピアノあるし。
今回、音大に出向くきっかけになったのはこのツイート。
風の噂で耳にしたんだけど、大阪音楽大学が楽器博物館を廃止して貴重な収蔵楽器を売却するとかいう動きがあるらしい。しかも学内者には緘口令がしかれてるとも。そんな噂が囁かれるのはよくないので大学には公的に「そんなことはしません」とはっきり否定していただきたいところです。私も信じたくない
— 増田聡 (@smasuda) May 19, 2022
件の楽器博物館をみてみたら
https://www.daion.ac.jp/campus/museum/photo/
なんかすごいやん!これ、無くなる前に行かなあかんのちゃう?
餅は餅屋ということで、ピアノちゃんを誘って一緒に行っていただいたのです。
実物はすごかったでー。素人の私でも圧倒される本物の素晴らしさ。展示室の空間の密度。
私のヘボ写真いくらあげてもシャーないのですが、工芸品的に素晴らしいもの、民族学的に貴重なもの、庶民の風俗を偲ばせるもの、いろんなものがありました。
そして驚いたのが、実際に音がちゃんと出ること。
学内関係者でしょうか、展示されているピアノを弾かれているのです。
100年から200年前のピアノだったと思います。骨董品がただ展示されているのではなく(おい)、いつでも弾けるような状態になっていることが驚きでした。それはそれは柔らかい音で、これなら1日中弾いてても指は痛くなれへんで、と説明されてました。
先生と生徒という感じのお二人が2台のピアノでジャズを2曲。思いがけぬ至福の時間でした。
想像以上の展示数でとても時間は足りません。
見学予約フォームの日付が今日で最終でした。明日以降は未定になっています。
まさか今日が最終日だったのか、それとも噂どおり展示は延長になるのか。
貧すれば鈍す、所蔵する費用が賄えないため、貴重なものがどんどん散逸していきます。
文化は心の栄養。人はパンのみにて生きるにあらず、です。そして皮肉なことに、文化を食い物にするお金の無駄遣いやろうが大学のすぐ近くにありました。
森友学園です。こんなとこにあるって知らんかったー。いずれ解体されて更地になるのでしょう。お金をかけたということはよくわかる建物でした。無駄にもほどがある。なんで安倍は逮捕されんのか。こんなことに無駄遣いするお金があれば、いくらでも文化を育てるパトロンになれるではないか。補助金があれば、音大は貴重な楽器を手放さなくて済むではないか。