性同一性障害 母の理解得たい【読売新聞人生案内】

20代後半の公務員。性同一性障害で、女性の体で生まれましたが心は男性です。母との関係を相談します。

高校生の時、母に「女性が好き」と打ち明けました。母は私を罵倒しましたが、何年もかけて同性愛者として受け入れたようでした。

女性として生活してきましたが、今後は「本当の自分で生きたい」と、約2年前、母に性同一性障害だと伝えました。母からは、「産んですみません。つらくて聞いていられないから、今後は報告してこないで」と言われました。相談は父にし、母とは傷つけ合わないように距離を取っています。父は、昔に戻ったとしても母と結婚し私が生まれる人生を選ぶ、と言ってくれました。

私はこのように生まれなければ気づけなかった社会の側面や人の思いに刺激を受け、仕事や趣味、恋愛を楽しんでいます。育ててくれた母に「俺の心配はいらん。孝行させてくれ」と伝えたいです。(神奈川・A)

今日は私があまり好きではない、「言い聞かせ」をします。

言い聞かせとは、感情で納得してもらうのではなく、理屈をといて、それを理解しろや、と押し付けるものです。

子が生まれた性と違う性を志向するケース、多くの親御さんが「そんなふうに産んでごめんね」と自分を責められます。

それだけ、性を変えるということ、生まれた性で納得できていないということは、大きな問題なのです。

だって種の保存という点でいえば、種の存続に関わることですからね。

抵抗が強いのも致し方なしでしょう。

お母さんは、あなたを責めているのではなく、自分の娘に「普通」ではない生き方を選択させてしまったことで、ご自身を責めていらっしゃるのです。

産んですみません、とご自分を責めていらっしゃるお母さま。

お母さまの気持ちは「私が悪いんだ」です。

そしてAさんのお気持ちは「俺の心配はいらん」ですよね。

お二人のキャッチボールは、永遠にすれ違いなのです。

だって双方が違うボールを投げているから。

私が悪いんだ、はお母さまのエゴ。

心配するな、はAさんのエゴです。

エゴのぶつかり合いを終わらせるにはどうしたらいいか。

自分のボールを投げることはいったんお休みして、相手のボールを受けることに徹してください。

Aさんにとってはお辛いことでしょうけれど、お母さまの「私が悪いんだ」を受け止めてあげてください。

お母さまの望むものはAさんの望むものと同じではありませんが、お母さまが望んでいるのはあくまでもAさんの幸せ。

お母さまがAさんの幸せを願ってくれていたことにのみ、フォーカスしてください。

そして、「ごめんね」ではなく「ありがとう」を。

Aさんが愛されているということは、お父様の言葉からもわかること。

お母さまが「この子は幸せなんだ」と降参(?)できるよう、持って生まれた性など関係ないんだ、と誰もが思えるよう、幸せになってください。

Aさんの幸せがお母さまに届くまで、お母さまのお気持ち、受け止めてあげてください。

回答は最相葉月(ライター)です。

子どもの存在がご自身を強く豊かにすることに、お母様が一日も早く気づいてくださるよう願っています。

呪い(まじない)のように唱えてください、お母さん、私の幸せを願ってくれてありがとう、と。

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