4)こわいらしい

↓これの続き

3)こわいらしい

忘れていません、忘れていませんよ!

さて、今日は長めの前振りを。

既出ネタですが、私が子育てでびっくりした最たるもののひとつ。

花はキレイだ

人は「花はキレイだ」という概念を生まれ持っていない、ということ。

花=キレイ

これを外からインプットされなければ、その人は一生、花をキレイとは思わないのだそうです。

驚きましたねー。

だから小さい子のお母さんは何を見ても「かわいいね」「キレイだね」と親の仇のように(激違)語りかけているのですね。

そして。

「かわいいね」「キレイだね」と言ったとき、もしも発言者であるお母さんがハッピーでなければ、その言葉を受け取った子どもには「かわいいね」「キレイだね」という言葉にもアンハッピーなものがインプットされるというのです!

そらー、お母さんは必死の笑顔で「かわいいね!」「キレイだね!」と言わなくてはならないわけです。

これを弘兼憲史の人間交差点的に表すなら

5メートル先のものも霞ませてしまうくらいの
盛大な桜吹雪
桜とは何かがわかっていなかった
幼い私にとっても
目の前の光景は気持ちを揺さぶるものだっただろう
みっちゃん、桜すごいね、キレイだね
私の目を見ることなく
どこを見るともなくつぶやいていた
母の横顔が忘れられない
何かをあきらめたかのような
これから踏み入れなくてはならないものへの
踏み入れる前に、すでに
あきらめていたかのような

えー、頑張って書いたんですが!

みっちゃんは、何か寂しげな儚げなものを感じたのです、お母さんの横顔に。

みっちゃんが大人になって、こう続きます(誰だよ、みっちゃんて。

花見だ、入学式だ、と
桜の花にまつわる気持ちを上げるイメージ、
私にはそれが全くない
そのことに気づいたのは
母の寂しげな横顔を思い出したときだ
桜吹雪は、母がこれから踏み出す
暗いものへの賑やかしにすぎなかった
その光景を絵に描いたなら
花びらは桜色ではなく黒であったかもしれない

頑張って書いたんですけど!

何が言いたいかというとですね、人の感じ方って後天的なものに大きく影響されるということ。

語彙はもちろん、その言葉にまとわりつく感情も。

言葉が遅い子は手が出るっていうじゃないですか。

自分の気持ちを表す言葉がないから。

のっぺりとした脳味噌に、だんだんと喜怒哀楽のシワが刻み込まれていく。

細かいシワがあればあるほど、それは「情感豊か」となるのです。

情感が乏しいとはどういうことか、感情がない、感じられない。

自分の気持ちがなければ、人の気持ちもわからない。

さて、ハニーさん(やっとかよ。

難航しております、事態がなかなかハニーさんの望むように進行しないのです。

いえ、しています(どっちやねん。

ハニーさんがセッションを受けられてすぐに、状況は好転しました。

よかったねー、と私も嬉しかったのですが。

が。

一歩進んで二歩下がる、三歩進んで二歩下がる、というようなことが続きました。

膠着していたものに一時的にでも動きがあったって、好転じゃないか、と思うのですが、一歩を進めただけに二歩下がることがハニーさんには耐えられないようです。

ハニーさんは、事が自分の思い通りにならないことへの耐性がとても少ない。

それは、思い通りにできてきたから、思い通りにさせられてきたから。

誰の思い通りに?

ハニーさんのお母さまの思い通りに。

お母さまが敷いたレールを歩み続けることのみをご自分に課し、レールから外れることはハニーさんにとって何より恐ろしいことでした。

だって、レールから外れたらお母さんから認めてもらえない。

自分の人生は、思い通りにコントロールできていたわけではなく、母のジャッジに怯えていたものだった。

それ、しんどかったよね。

丶(・ω・`) ヨシヨシ

と、なるはずなのですが!

が!!!!

ハニーさんはヨシヨシができないとおっしゃる。

ヨシヨシってどうすればいいんですか
いつまですればいいんですか

その回答として、こちらの記事を読んでいただきました。

腑に落ちるってこんなカンジ

わかりやすかったです!と言っていただき、安心しました。

いえ、安心できていません(どっちやねん。

歩を進めることに滞りが発生すると、ハニーさんはまた冷静ではいられなくなるのです。

滞りとは、ハニーさんの望むレールをお子さんが歩んでくれないこと。

レールを歩まなくてはならないというのは、お母さまから強いられたものであり、歩み続けることに痛みがあった、それと同じものをお子さまに強いてしまっている。

これを頭ではわかっていらっしゃるのです。

でも。

ご自分の受けた痛みをなかなか自分のものとして感じていただけないようなのです。

堂々巡りのやりとりを続けているうち、ハニーさんの口から発せられた言葉。

辛かったね
嫌だったよね、って
ヨシヨシすればいいんでしょ

めっちゃ違和感。

ヨシヨシすればいいんでしょ、って言われて嬉しいですか?

謝ればいいんでしょ、謝れば、って感じですよね。

気持ちが伴っていませんよね。

ハニーさんは、あらゆることをタスク化されているそうです。

ハニーさんにとって「ヨシヨシ」もタスクでしかないのです、事を自分の思い通りに進めるための。

レールに沿って進んでいくための。

強いられたレールを進むために、感情や情緒は邪魔なのです。

感情を出さないようにしているとおっしゃいました。

出さないようにしていると、無くなっていきます。

感情を取り戻していただくべく、感情を表す言葉を獲得していただくべく、切なさを直撃するであろう作家を紹介させていただきました(重松清先生じゃないよ。

さ、その作品がハニーさんの気持ちを動かしてくれているといいんだけどなあ。

なんつか、ページをめくって次のページで目に飛び込んできたもので瞬時に落涙ってあるじゃないですか。

そういうのをハニーさんに感じていただきたかったのです。

長くてごめんなさい(苦労してるのがわかるでしょ。

続きます。

 

最後までお読みくださりありがとうございました✨
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