朝日新聞 9/24 「結婚未満」
#手料理が食べられない彼
わかる、わかる、これすんごいよくわかる!
みなさんご存知のように(知らんか)、
私は神戸に出て来てから30年以上のほとんどを最寄り駅元町圏で生活しているのですが、
地震の前後のべ3年だけ六甲に居ました。
そこで出産の前後を過ごしたんですけどね、猥雑な街中とちがってコンビニもない住宅地、
人目のうるさい実に暮らしにくい、私は早々に根を上げて頼むから元町に戻らせてくれ、と
元配に頼んだのでありました。
実質2年間のあそこでの生活が私の最暗黒期ですね!
公園デビューとかママ友付き合いとか、息も絶え絶えでした。
よそんちのお子を預かったり、子連れで互いの家を行き来したり、当然もてなしは手づくりのお菓子です。
ええ、こんな私でも(どんな私?)あの頃は自分が作ったもの以外は牛係の口に入れてはいけない、と
必死だったのですよ(ちなみに、パンやお菓子はもちろんのこと、味噌から醤油まですべて手づくりしてました。
正直なところ、専業主婦って暇だなー、と思ってました)。
で、ウチによく遊びにくる小学生のとある女の子がですね、
私が作るものをことごとく「まずい」とぼろかす言うのです。
他の子はおいしいと言ってくれるのですよ。
口に合わないのかな、とも思ったのですが、あまりにひどく罵倒されるので凹みました。
そのことを母にぽろっと言ったところ、
「あんたが作ったものを、これ、あなたのお母さんが作ったのよ、って言って食べさせなさい。絶対に食べるよ。」
とのアドバイスが。ほんまかいな、と思いながらやったところ、見事に食べるのですよ!
ちょっと、びっくりしゃっくり!!
そこんちの母子関係がどんなものかはわかりませんが、
お母さんのママ友付き合いぶりにはちょっと困ったものがありました。
そのおかあさんの癖のあるとこが、母子関係にも現れていたのかもしれません。
ついでに。
みなさんご存知のよ(ry、私の実家は赤福みたいなあんころ餅作ってました。
で、毎夕のように業者の来客があったのですよ。
で、お客さんには近所の料理屋から御膳を取り寄せておもてなしです。
ほら、お坊さんがさ、法事やお葬式に呼ばれてそこで食事のもてなしをされて、
それをお持ち帰りして、食事のほとんどがそれだ、って現象がありますがあれと同じ。
私の晩ご飯はその御膳の残り物ってことが多かったのです。
手料理で人をもてなす、という感覚はまったく無かったですね。
手料理=愛情という図式も皆無でした。
それでなくてもウチの食卓は卓袱台返しオンパレードだったしさ。
友達のおうちに行って、そこで手料理でもてなされたりしたら、すんごい居心地悪かった。
ホームドラマみたい、って気持ち悪かった。
生まれ変わったら、食べること、お料理が好きな人間になりたいです。
食への意欲に乏しいこと、すんごいコンプレックスです。