10代の女子。60代の祖母のことで悩みがあります。体はとても健康ですが、どんどん耳が聞こえづらくなっています。普通の声の大きさでは、会話が成り立ちません。補聴器を買ってつけるよう促しても聞き入れてくれません。
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家族でうまくコミュニケーションをとるためには、どのように問題を解決したらよいでしょうか? アドバイスをお願いします。(群馬・R子)
相談文全文はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/jinsei/20221119-OYT8T50059/
自分が痛みを感じたからこそ人の痛みに対しても配慮ができる、その典型のような事例ですね。
大声を出すことやキツい叱責に無頓着な人だったら、お祖母様の気持ちに寄り添うこともできなかったかと思います。
たとえ聴力がなくて強い口調の言葉は耳に入らなくても、表情もキツい言葉に伴ってキツいものとなっているでしょうから、それを目にするのは気持ちに負担となりますよね。
お祖母様も、相談者さんも。
今日はサイコロです。
風沢中孚の3爻、相手の反応に右往左往して方針が定まらない
未来を示す之卦は風天小畜、自分の考えを強く押し進めると半目となる
解決策を示す互卦は山雷頤、口に入れるなら正しいものを入れなさい
相談者さんがお祖母様を思いやる気持ち、周囲がはからずしてキツい物言いになってしまっていることにご自身が気持ちを痛められている現状、気持ち・感情が入ると物事はややこしくなります。
仕事や学校でプレゼンをするノリで補聴器をご家族に勧められてはいかがでしょうか。
いいものがあると「こんなにいいものがあるんだよ!」とつい人に勧めてしまうことはありませんか?
これ、めっちゃいいねん!と勧めたくなるような、そんな補聴器を探すというところから始めてみては?
聞こえないことも、大声を出していることも、実はみんな気持ちの奥底で自分を責めているでしょうから。
そこには触れないよう、プレゼンに徹することがオススメです。
回答は樋口恵子(評論家)さんです。
あなたが家族間のコミュニケーションを緊密に取ろうとしていることに、頭が下がります。おばあさまの誇りを傷つけることのないように、「おばあちゃんともっとお話ししたい。話したいことがたくさんあるから、ぜひ補聴器を試してほしい」と、呼びかけてあげてください。おばあさまも、それなら、と考えを変えてくれるかもしれません。
見えなかったら眼鏡をかけるのに、聞こえなかったら補聴器、とはなかなかならないようで。技術の問題なのかな。