トンカツを揚げられる夫の何が不満なのか(過去記事再掲)

初出:2016/08/14
50代女性さま、なんかイライラする、なんかモヤモヤする、と訴えて来られました。
みなさんご存知のように(知らんか)「なんか」は私の大好物です!
参考エントリー:「なんか」の根っこ
開口一番、職場の同僚への苛立ちをぶつけて来られました。職場の環境の変化を控えていらっしゃいます。そのことへの不安を抱えていらっしゃるのかな、とも思ったのですが、続いて異なる同僚への怒りが出てきました。
怒りってほんと一番出しやすい感情なんです。お顔がね、「素」なんですよ。じゃあ「素」じゃない時ってどうなのよ、ですよね。
作った笑顔だったりとか、湧き上がってきた感情を抑え込もうとしてへんなとこに力が入ったりとかしてます。うん、「作った」感があるのです。
なんかイライラ、なんかモヤモヤ、とおっしゃいましたが、そこにある感情はどうやら「怒り」のようです。
カード開きました。

・ブロックしているもの「依存心」
・では、どうするか「手放す」
・得られるもの「喜び」
・現状「女教皇の逆位置」
「依存心」は、自分でやればいいことを人にさせようとしている状態、ではそれを手放しましょう、すると多くの人が集う場の中心を自分の居場所とすることができる。これはお仕事の今度を示唆するものとしてたいへん納得のものです。
が。
現状が「女教皇の逆位置」。女性としてのリソースを発揮できていない、ということは(どういう?)テーマはパートナーシップです、問題はご主人さまです。
ご主人さまに怒ってることないですか?とお尋ねしましたら、前出の同僚さんの時以上のクイックレスポンスで答えが返ってきましたよっ。

お風呂にはいらない困ったダンナ

ダンナがお風呂に入らないし、ご飯を食べない!!
お風呂はいらないんですか
はいらないんです!!
じゃあ、汚いんですか
汚くはありません、お風呂はいりますから
?????
私が「お風呂、はいってよ」と言わないとはいらないんですっ
言わないとどうなるんですか
はいりません
じゃあ、汚いんですか
ダンナがお風呂はいってくれないと私がはいれないので、お風呂はいって、と言わないことはありませんっ
なんでダンナさんがお風呂はいらないとはいれないんですか
お風呂にはいるのは私が最後だからです、だからダンナがお風呂はいってくれないと私が寝るの遅くなっちゃうんです
誰がお風呂に最後にはいるのはあなただ、と決めたんですか
、、、、、
最後にお風呂はいってお風呂掃除したいからですか
、、、、、
ダンナさんがお風呂なかなかはいらなかったら、「私、明日仕事で早く寝たいから、先にお風呂はいるね」と言えば済むことじゃないですか
ほんとですね、、、
※余談です。ここ、あえて「、、、」を使いました。
ほんとですね と
ほんとですね、、、 の違い、わかっていただけますでしょうか。
参考エントリー:では、問題です
はい、お風呂の件はこれで解決。次はご飯です。

トンカツはダンナの好物

私が仕事で遅くなる時、食事の用意をしていっても食べないんです
いつ食べるんですか
私か娘が帰ってきたときです
食卓に全部用意するまでしないと食べない人なんですか?
そんなことないです、レンジでチンはできます、トンカツも揚げられるようになりました
頭の中が「?」でいっぱいになりました。何が問題なのかがイマイチフルイチよくわかりません。トンカツはお肉に衣をつけた状態で冷凍してあるそうで、その手間をおもえば料理を作っておくことが苦なのではないようです。
そして、揚げる、という作業ができるご主人さまが、上げ膳据え膳だけを望む人のようにも思えません。
揚げた状態のをおいておけばいいのに、揚げることを仕込むなんてすごいじゃないですか。なんでトンカツなんですか。
トンカツはダンナの好物だからです

好物じゃないとどうなるんですか
食べません
食べないんですか
出しても箸をつけません、そしてお菓子たべてます
それって、昔からですか
昔からずっとです
ご主人さまの好き嫌い、把握してないんですか
わかってるけど、食べて欲しいんです、好き嫌いなく食べて欲しいんです、子供が小さい時、親が好き嫌いするところ見せたくなかったんです
でも直らなかったんですね
だって「おかあさん」が、◯◯(ご主人さまのこと)は〜が嫌いだから、って私がご飯作ってるのにわざわざダンナの好物を用意するから
「おかあさん」とは「お義母さん」でした、ご主人さまのおかあさまです。つまり、お姑さんです。
妻が用意した食事を、嫌いだから、と食べない夫。そしてそれを助長する姑。食べて貰えないことへの鬱屈が積もり積もっていました。食卓の主導権を握れないことへの不満です。自分より母親を優先する夫への怒りです。
母親が好物を用意することがなければ、ご主人さまは苦手なものにも箸をつけるようになっていたかもしれません。
同居のお姑さんのことでずっと悩んでいらっしゃいました。困った状況が改善され、そのおかげでお仕事にも新しい流れを作ることができました。さあ、これからだ!というところで、過去の痛みが噴出してきたのでしょうね。
お姑さんがいれば、当然、嫁としての役割を果たさなくてはなりません。妻ではなくて、嫁だったのです。ご主人さまは夫ではなくて息子だったのです。夫と妻ではなかったのです。
これが「役割」の恐ろしさですよー。
怒りの矛先を向けていたお姑さんの影が薄れて、それはご主人さまへと向けられていました。家庭内での鬱屈は、職場にも影響を与えます。正体のわからないイライラモヤモヤは職場でわかりやすい対象を見つけ出したということです。
感情をぶつけやすい人を。

まとめ

同居の姑のせいで食卓で主導権を握れない

自分より母親を優先する夫に腹が立つ

母親に影響されている夫の食事の仕方にイラつく

姑の気配がうすれ、さあ、これで私の天下!と思っても夫が思うように行動しない

イラつく

夫に怒りをぶつけても、根っこの怒りは姑に対するものなのでイライラは解消されない

解消できない怒りを職場に持ち越す

職場でイライラする
根っこの根っこの問題は、嫁という役割をされてしまっていたことでした。それは当然、より大きな穴ぼこに所以するものです。
「依存心」のカードの解釈に最後まで悩んだのですが、つまりは「自分でやっちゃえばいい」、自分の仕事に専念すればいい、ですね。手のかかる息子状態のご主人さまにエネルギーを費やすよりは、嫁としての「ねばならない」から解放されて、やりたいこと=仕事をすればいいのです。
お仕事に打ち込んで達成感、充実感に満たされた姿はご主人さまにとってもまぶしい存在となることでしょう。
仕事がんばるぞー!と笑顔で帰っていただけた40分のセッションでした。
フルセッションを受けていただいた後は、小さい問題は短時間で対応できることも多いです。些細なことでもご相談ください。思わぬ深い穴ぼこ発見につながるやもしれません。
問題というのはすべからく、気づきの機会です。
あなたが蓋をしてしまったものへの。無きものとしたいくらいに痛みを感じさせるものへの。
傷ついている自分がまだいるということへの。
最後までお読みいただきありがとうございます
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