みなさんご存知のように(知らんか)私が占いから最初に気持ちが離れたのは、結果を提示するだけの作業が問題解決にならないという事例に遭遇したからなんです。そして依存者を量産する業界の体質。
ま、依存者を作るのは占い業界に限ったことではなく、依存者=信者さんが散財してくれないと儲からないから、明確な意図の有無は別として盛んになる業界ってのはお金を落としてくれるクライアントをいっぱい持ってるってことですからね。
占いというのは依然私にとってブラックボックスで、なぜ当たるのか?ということに明確な答えを出せないから。それに対して、心理学ってのは問題から答えへのプロセスが非常に明確ですもんね。
占いはするけど占い師ではない、カウンセリングっぽいことはするけどカウンセラーではない、ましてやスピリチュアルなヒーラーなどではない、自分ってなんなのよ?というとこでずーっとグダグダ悩んでおります。
そんな私にとって、占いの力を信じて占いというツールだけでやってらっしゃる占い師さんというのは逆にすごい存在。
占いは心の風俗である、と一刀両断し、各種人の弱みにつけこむ業種に対して非常に的確でシビアなジャッジをされている現役の占い師さんがいらっしゃいます。マリアさん、その方が占いから離れずにいらっしゃることが不思議でしてね!!
いろんなことの裏側も見ちゃった上で、なぜまだ占いなのか、そういう問いを投げかけましたところ、お返事をいただきました。
今庄さま
立秋とは名ばかりで、過ごしやすさとはほぼ遠く、残暑というのも憚られます。
お元気でお過ごしでしょうか。
占いハウスでアルバイトを始めて数ヶ月が経ちました。
まだまだ実践の日々でありますが、考えることも多い日々です。
今庄さんがブログで書いていたような、いわゆる、質問。
いつ彼と会えますか。誰と付き合いますか。彼の気持ち。
なにをしたらいいですか。
いつ、どこで、誰と、なにをしたら。
数ヶ月ですが、たくさんの思考停止状態のお客様に接してきました。
わたしは、その悩みのもとにある不安や気持ちにスポットをあてたいと思うのです。
が、経営者側にもお客様にも、占いとは相談を受けることではなく、質問に答え続けていくことがよしとされている空気はあります。
ハウスの客層は、若い友達連れの女の子が多いこともあり、じっくり悩みをきくより、ザ・占い的なエンターテイメント性が喜ばれる傾向もあります。
楽しく、いい気分にさせて、癒す。
束の間、こころの気持ちいいことをしてもらって、スッキリさせてもらう。
占いはこころの風俗なのか。
(それは占いだけでなく、昨今すべての心理業界の提供するサービスであると思っています。なんとかメンタルコーチや、感動のセミナーも然り。)
人の心を扱う仕事とは何なのか、人は何を求めてそこにくるのか、そして、そのどちらでもなく延々と占いや心の講座で学び続ける人たち。
みんな、なにを感じてなにを求めているのだろう。
そんな問いが浮かんでは消えの毎日です。
葛藤の日々はまだ続きそうです。
丙火のマリア 拝
風俗ってなんなんでしょう。
ま、いわゆる性風俗産業は、本来ならパートナーとの間で交わされるセックスを、感情をともなわなくてもお金を介在させて成立させる。
そこに発生するいかがわしさとか罪悪感は、お金が介在することなのか、それとも気持ちが伴っていないことなのか。
本来なら気持ちが寄り添った結果であるものを、気持ちなくしてやってしまうことへの背徳感であるなら、心の問題には尋ねるほう、応える側の寄り添う関係があってしかるべきなのに、それがない(結果を提示するだけ)というところに風俗感を抱いてしまうのですかね。
相談事については、必要以上に相手に感情移入をするな、ということが言われますが、だとしたらまさにそのものずばり、感情の行き来は好ましいものではないということ。
お金はらって時間を買ってすっきりさせてもらう、それでいい、それ以上のことはしなくていい、ってことですよね。
気持ちのない相手に射精してもらうってのは、心と体は別でいいじゃん、ってこと。
心を扱うはずの場で、肝心の心が置き去りにされている、そのことにマリアさんは風俗っぽいと感じちゃうのかしら?
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2)占いは心の風俗か