2024年04月の読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数:41
読んだページ数:4811
ナイス数:1372

五階の窓 江戸川乱歩集 (古典名作文庫)五階の窓 江戸川乱歩集 (古典名作文庫)感想
朝活 初出「新青年」博文館、1926(大正15)年8月 大正時代の作にしては、仮名遣いとか使われてる単語とか、現代とほとんどギャップ感じずに読めた。
読了日:04月30日 著者:江戸川乱歩,平林初之輔,森下雨村,甲賀三郎,国枝史郎,小酒井不木

弟は僕のヒーロー (小学館文庫 マ 8-1)弟は僕のヒーロー (小学館文庫 マ 8-1)感想
ダウン症の弟の生活を切り取った動画が世界的に大ブレイク、その動画に至るまでの家族の物語。目に入らないだけなのだろうけど、家族にダウン症である場合、そのことに嘆いた記述を見たことがない。みんな天使のようだと。欺瞞じゃないかと汚れた心で思っていた。出来上がった社会のルールに乗り切れない家族がいるのは大変なことも多いけど、それを補ってあまりあるギフトがある、ギフトというのは誰かからもらう物ではなく、自分の中から発生する物なのだ、と教えられた。ケアとはするものの心を豊かにしてくれる。
読了日:04月30日 著者:ジャコモ・マッツァリオール

断片断片感想
朝活 初出 「山繭 第六号」1925(大正14)年5月 耽美だな、Wikiったらまさに生き方そのものが耽美な方でしたよ。
読了日:04月28日 著者:富永 太郎


耳長さん と あひるさん耳長さん と あひるさん感想
朝活 初出 「子供之友」婦人之友社 1931(昭和6)年9月 子どもの話ってこういう(どういう?)オチがあると期待してたら何もなかった、ってのが多くないですか。てっきり、お母さんボタンをつけてくれてありがとう、って結末になるかと思ったのに。
読了日:04月27日 著者:村山 籌子

北海道史 (1975年) (河野常吉著作集〈別巻 1〉)北海道史 (1975年) (河野常吉著作集〈別巻 1〉)感想
朝活 「歴史地理 第十二卷第六號」日本歴史地理學會、1908(明治41)年12月1日 書影を探して検索したら著者の北海道研究者としての業績に触れる。コロボックルはUMAみたいなものだったのか。
読了日:04月25日 著者:北海道

いつかみんなGを殺すいつかみんなGを殺す感想
全く同じ感想の方が何名もいらっしゃって、安心した。Gものということで、すごい期待したんだけどなあ、残念。
読了日:04月25日 著者:成田 名璃子


テアトル・コメディイテアトル・コメディイ感想
朝活 初出:「劇作 第一巻第一号」1932(昭和7)年3月1日発行 岸田國士によるレビュー。そうか、演劇ってこういう風に見るのか。本を読むことと舞台は別物だもんね。鑑賞のポイントを教えられました。
読了日:04月23日 著者:岸田 国士

二黒の巳二黒の巳感想
朝活 明治四五・六・八―一〇稿/「スバル」明治四五・七/『畜生道』所収 九星でいうところの二黒で巳年生まれと、星周りが同じ春をひさぐ女とその馴染み客の物語。女を買うということが珍しいことではない時代、女と客との距離感ってこんなものだったのか。実に当たり前だな。
読了日:04月22日 著者:平出 修

季節の植物帳季節の植物帳感想
実はプリントアウトして毎日読んでいます
読了日:04月21日 著者:佐左木 俊郎


だからこそ、自分にフェアでなければならない。 プロ登山家・竹内洋岳のルール (幻冬舎文庫)だからこそ、自分にフェアでなければならない。 プロ登山家・竹内洋岳のルール (幻冬舎文庫)感想
新聞で竹内氏の談話を読んでその世界に触れたくなり図書館で借りたものの、あまりに付箋だらけになったので購入。竹内氏により著者がいかに大きく影響されたか、それが浸透していく様に竹内氏の力の凄さを感じさせられた。「竹内さんの言葉の魅力は、山を遠く離れてもそのまま当てはまることではないだろうか」、これに尽きると思った。
読了日:04月21日 著者:小林 紀晴

季節の植物帳季節の植物帳感想
朝活 「佐左木俊郎選集」英宝社 1984(昭和59)年4月14日初版 未体験の植物の描写。物の姿を形容するにこんな可能性があるのか。そうか、農家出身の作家さんなのか。目の付け所が違うはず。 Wikiには「農民の辛さ、愚かさ、悲しさ、したたかさ、美しさを、じっと見据えつづけた作家」と。
読了日:04月20日 著者:佐左木 俊郎


くちべた食堂 4 (ビームコミックス)くちべた食堂 4 (ビームコミックス)感想
お話はとてもいいのだけど、線が硬くなったという印象。柔らかい世界観とのギャップで読みづらさが。
読了日:04月20日 著者:梵辛


翁の発生翁の発生感想
朝活 「民俗芸術 第一巻第一・三号」1928(昭和3年)年1月・3月 へえ〜の連発。民俗学ってこういうことするのか(無知)。年老いたものや逝った先祖を大切にするというのは、畢竟、今ある生活を大切にすることにつながると理解。
読了日:04月19日 著者:折口 信夫


月光の下月光の下感想
朝活 「日本怪談全集」改造社 1934年 三陸大津波でやっと結ばれた妻を失った漁師の悲しみ。あ、朝から泣かされる!!文句を言う相手のいない災難について、人は「怪談」という形に悲しみを委ねるしかないのか。
読了日:04月18日 著者:田中 貢太郎

自分だけを信じて生きる スピリチュアリズムの元祖エマーソンに学ぶ自分だけを信じて生きる スピリチュアリズムの元祖エマーソンに学ぶ感想
宗教なんて信じなくていい、霊魂とは実は人間の思考や知能のことだ、ってとこには膝の皿を割ったのだけど。超越主義のあたりがどうにも理解できないのは私の思考が超越できてないからか。著者のいうところのスピリチュアルと、いわゆる「スピ」は全く別物のように感じるのですが、その辺りも納得できなかった。
読了日:04月16日 著者:副島 隆彦

手術手術感想
朝活 初出:新青年1925年10月号 食人がテーマの場で披露されたお話。新青年ってこんな(どんな?)雑誌だっけ?と検索したら、「日本の探偵小説を語る上で欠かすことのできない雑誌であるが、探偵小説専門誌でもなければ小説専門誌でもなく」とWikiにあり、納得。オチがないとはこういうことかと。
読了日:04月16日 著者:小酒井 不木

ホワイトバードホワイトバード感想
読みたい本に登録してたのを失念して、開架コーナーにあるのを鳥の本というだけで借りてしまったバカは私ですよ!そう、ワンダーのスピンオフっていうから読みたかったのだ。おじいちゃんがシベリアに抑留されてた、って話が私が若い頃はまだ珍しいものじゃなかったように、肉親がナチスの攻撃対象になったという体験もヨーロッパでは珍しくないのだろう。語ってくれる人が存命なうちは。自分という存在は上の世代の体験によって成り立っているとわかれば、自分を大切にするしかないよね。サバイブできたユダヤ人の孫が平和行進に参加するところで→
読了日:04月15日 著者:エリカ・S・パール

週刊新潮 2024年 4/18 号 [雑誌]週刊新潮 2024年 4/18 号 [雑誌]感想
山崎製パンの記事を読みたくて。知ってる人は知ってたことなのかしらん。ジャニーズと同じく、強力スポンサーにテレビはモノいえぬということなのですね。この数日話題の、イナバに近しいものも感じました。文春よりは煽り感が少なく感じられ、読みやすいかなとも思ったけど、櫻井よしこに百田直樹が連載しているということでそっ閉じ。
読了日:04月13日 著者:

ねぇ、話してみて! (子どものトラウマ治療のための絵本シリーズ)ねぇ、話してみて! (子どものトラウマ治療のための絵本シリーズ)感想
人はひどい目にあったらそれをやった相手を恨むのではなくてそんな目にあってしまう自分を責めてしまう、だから許すのは相手ではなくて自分。これはあらゆる事に当てはまる考えではないかと。傷つけられた人へのケアとして最優先事項、あなたは悪くない、と伝えること。
読了日:04月12日 著者:ジェシー

幸福の感覚幸福の感覚感想
朝活 地に足をつけた幸せを求めなくてはならない、という真っ当なお話なのだけど、シメの幸福にまつわる美意識の定義が、ちょっと偏りすぎではないかと。テキストとして語られる理想の幸せと、人々の生活上の幸せって違うんじゃないの?って思った。
読了日:04月11日 著者:宮本 百合子

TRUTH SEEKERS II 人類の覚醒に命を懸ける真実追求者たちとの対話TRUTH SEEKERS II 人類の覚醒に命を懸ける真実追求者たちとの対話感想
課題図書として与えられました(何の課題?
読了日:04月11日 著者:佐野 美代子


あさいち (かがくのとも絵本)あさいち (かがくのとも絵本)感想
1980年刊行のものを復刊。売上利益は赤十字に寄付。能登震災がなければ手に取ることもなかった本。すっかり観光地のイメージとなっていた朝市だけど、元々は純然たる地元の物々交換の場だったのだな。生活の場面をそのまま切り取った、実に生々しい描写。声が聞こえ魚の匂いがしてきそう。
読了日:04月11日 著者:


真綿の檻 (4) (フラワーコミックスα)真綿の檻 (4) (フラワーコミックスα)感想
ホラーでしかないお話だけど、似たような事実が実際にあるという方がもっとホラーか。日向がいてガードしれくれているから祈里は母を気遣うということから距離を置けているけど、これ、事実を知ったら母から離れることに罪悪感しか抱けないだろうな。なんという呪い。日向、がんばれ!!
読了日:04月10日 著者:尾崎 衣良


龍馬の手紙 (講談社学術文庫)龍馬の手紙 (講談社学術文庫)感想
朝活 えー、お題として出されてたのはほんの1行だけなので、そこしか読んでないんです(スマソ
読了日:04月10日 著者:宮地 佐一郎


ガウディさんとドラゴンの街ガウディさんとドラゴンの街感想
サグラダ・ファミリアのことは知っていても、その作者ガウディについては何ひとつ知らないのは私だけですか!ひとりの天才とそのパトロンがバルセロナを夢の街にしたのだなあ。美しい意匠の数々は住む人には不便なのかもしれないけど。タイルのモザイクの細部まで描き込まれた絵は、訪れたこともない街の奥行きの深さを十二分に感じさせた。
読了日:04月09日 著者:パウ・エストラダ


100年見つめてきました (わくわくライブラリー)100年見つめてきました (わくわくライブラリー)感想
読友さんのレビューより。生駒山上遊園地の見張り塔や、各地の遊園地の言葉をはるばる伝言する鳥たちの微笑ましい様子。それがが続くのかと思いきや、遊具たちが見つめてきた100年には戦争があった。戦時中の金属供出も乗り越えた後にやってきた待ち焦がれた平和、そこでもやはり戦火を乗り越えた他の遊園地からのメッセージを鳥が伝えてくれた。ずっとそこに居てくれる存在というのは、なんと人の気持ちをすくいとってくれるものか。言葉のないものにも語りかければ、自分の思いが返ってくるのだなあ。思いは残る、続く。
読了日:04月09日 著者:吉野 万理子,川上 和生


カモメに飛ぶことを教えた猫(改版) (白水Uブックス)カモメに飛ぶことを教えた猫(改版) (白水Uブックス)感想
カモメに飛ぶことを教えた猫とカモメに飛ぶことを教わったカモメとカモメと猫を手伝った人間。読後残ったテーマは「助けを求めること」、そして誰かのためにこそ人(猫)は真摯になれる。「誰かのため」は埋もれた「真摯」を引き出す。いやー、胸熱だった。
読了日:04月09日 著者:ルイス・セプルベダ


百鬼夜行抄 (31) (Nemuki+コミックス)百鬼夜行抄 (31) (Nemuki+コミックス)感想
律がすっかり大人になって、落ち着きと冷静さをましたためか物語全体にどっしり感が。一時期は構成が複雑すぎて物語を見失うこともあったけど(オレがバカかよ!)、ほんと安心して読めた。文鳥’sの本性にも「えー!」ってならなかったよ。
読了日:04月08日 著者:今 市子


やまなしやまなし感想
朝活 正直に白状しよう、クラムボンをちゃんと読んだのは初めてだと。青い幻燈とは、水の中から見えた水面か。タイトルは蟹でも水でもなくやまなし(山梨)、幻は梨の酒に酔ったかのよう。
読了日:04月07日 著者:宮沢 賢治


マッドフラッドマッドフラッド感想
課題図書として(何の課題?)与えられました。
読了日:04月06日 著者:笹原 俊

 


三次実録物語: 稲生物怪録 (青桐文庫)三次実録物語: 稲生物怪録 (青桐文庫)感想
朝活 当然、全然知らないお話なのだけど、漫画やオペラにもなってる、実は隠れたベストセラーだったとは!!
読了日:04月06日 著者:野村勇輔


カラー版 身近な鳥のすごい食生活 (イースト新書Q)カラー版 身近な鳥のすごい食生活 (イースト新書Q)感想
アンリミ。鳥が何をどのように食べているかにフォーカスされたもの。びっくりする画像が多い。虫を食べるって、ミルワームみたいなものしかイメージできてなかった己の想像力の貧困さよ。カラスがゴミ集積場を荒らしている光景に、微笑むしかできなくなったよ。おいしいものありまちた?よかったでちゅねー、ってw 花粉を運ぶことなしに蜜だけ味わうのは窃盗なのだ。
読了日:04月05日 著者:唐沢孝一

西原理恵子月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気西原理恵子月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気感想
アルコールによって脳に変性を引き起こすであろうという点でアルコール依存症は紛うことなき「病気」だろう。理性を保てなくなる状態を「狂う」というならば、辛さが日常である人はお花畑になれたらいいのに、残念ながらネガな思いでいっぱいの地獄に引きずり込まれることとなる。アルコール依存症は特に恨み辛みが多いというのが業の深さを思わされる。足、耳、口の順で回復するというのに膝の皿をわる。これは人が閉ざした心を開くにあたり、非常に汎用性の高い考え。飲みながら読んだってのは、ここだけの話にしてくださいよ!!
読了日:04月05日 著者:西原 理恵子


生霊生霊感想
朝活 青空文庫になかったので。幽霊より怖いのは生き霊とはいうけれど、人の念というのは機械で計測すればきっと数値に現れるのだろうなあ。直接恨んだり憎むより、自分の大切なものが損なわれることへのガードの方が強いかもね。誰かを思って、誰かのために、そうやって正当化できると歯止めが効かなくなる。
読了日:04月04日 著者:小泉八雲


雛の棲家雛の棲家感想
佐伯一麦さんの著書を古い順に読んでいくシリーズ:内容に直接関係ないことですんません、本書がベネッセからのリリースであることに驚き。昭和62年初版。巻末の「福武書店の文芸図書」の紹介、島田雅彦に増田みず子に中沢けい。初出は海燕と、福武書店が良心的で高品質な出版社だった時代。今はもうベネッセだなんて腐ったものになってしまったが。そうか、佐伯一麦という人は福武書店に育てられた人だったのか。本来なら喜ぶべき妊娠出産に諸般の事情で喜べない若夫婦の物語連作。喜べないベースにあるのは、赤ん坊の父である男性が母親にその→
読了日:04月03日 著者:佐伯 一麦


源氏物語 21 乙女源氏物語 21 乙女感想
朝活 63歳にして人生初の源氏物語。なんか思ってたのと違う。検索してみたらこんなのに出会った。http://www.genji.co.jp/yosano/akiko.htm そうか、私が出会ったのは紫式部の世界では無く、与謝野晶子のそれだったのだな。
読了日:04月03日 著者:紫式部


旧聞日本橋 16 最初の外国保険詐欺旧聞日本橋 16 最初の外国保険詐欺感想
朝活 タイトルのとおり、保険詐欺について書かれたものなのだけど、江戸から明治に移行する際の町の人々の生活が匂ってくるようだった。変わる制度に極端に右往左往するでもなく、オカミのやることはほんとにもう、という感じでなんとか流れに身を乗せていこうとしているかのような。
読了日:04月02日 著者:長谷川 時雨


暮しの手帖5世紀29号暮しの手帖5世紀29号感想
「味つけはこれだけです」に惹かれて。塩だけ、醤油だけ、というシンプルな味つけ。びっくり、本当にこれだけで美味しい。何種類もの調味料を、配合を変えていろんな料理に対応するという、つい手を出してしまう料理本にならされすぎてしまっていたか。襟の付け替え、理想的だけどこんなめんどくさいことするなら買い替えちゃう、が正直なとこ。浜野謙太の「わたしの大好きな音楽オールタイムベスト」、待て待て、在日ファンクのリスナーが暮らしの手帖の読者にいるのか。ファンクの魅力を紹介、渋い選曲!!
読了日:04月01日 著者:


桜守のはなし桜守のはなし感想
人間がいったん手をかけたものは、人間の手なしではやっていけなくなる(例:綿羊)。人間が魅せられた桜の美しさは、手をかけて守っていかなくてはならないのだ。呑気な市井の民が目を向けるのは春の桜だけ、それ以外の季節の桜のその時々の魅力を見逃さないようにしようと思わされた。
読了日:04月01日 著者:佐野 藤右衛門


末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる (ポラリスCOMICS)末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる (ポラリスCOMICS)感想
読んで思ったことを正直に書きます。虐待サバイバーはとにかく結婚しろ。制度というのは信号と同じでそれを守ることで本来は守ってもらえるもの、決して施政者の都合のいい存在になることではない。親からもらえなかったものが、結婚することで手に入る。庇護や安全、権利が結婚によって得られる。得るために結婚でもいいジャマイカ。
読了日:04月01日 著者:ひるなま


放浪作家の冒険放浪作家の冒険感想
朝活 「おれ」という一人称の表記が気になり、初出をみたら「探偵春秋 昭和11年」と。そうか、戦前の「探偵」のハードボイルドは「オレ」でも「俺」でもなかったのだ、と妙に納得。絶対に道の真ん中は歩かないぞ、みたいな。
読了日:04月01日 著者:西尾 正

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