うちのチビは小学校時代、放課後児童館組でした。児童館でつるむ仲間ができるわけです。子供同士が仲良くなったら、必然的に親もつるむ機会が増えます。預けたり、預かったりとね。
チビがつるんだとある男子、その子のおかあさんが私に「占い師が天職だ」と言った人、仮りにNさんとしましょう、Nさんのご子息は将棋にはまりました。先生にもついて、かなり熱心にされていたと思います。
その彼に将棋を仕込んだのはうちのチビなのです。ということは、チビも将棋の腕はそこそこあったと思われます。なんで将棋続けなかったの?と聞いたら「だって、すぐにわかったから」と。
そう、飽きる人ってすぐに習得できるからなんですよねー。苦労して習得したら、できるようになったことの有り難みがあるので続けるのですけど、すぐにできちゃうと、なんだ、こんなもんか、となってしまうのですよ。
まー、賢いことのデメリットですよね。
もうちょっと先に進んで、手強くなってきたら乗り越える喜びもあったかと思うのですが。
山と一緒、先に進まないと見えない光景があるのですね。
本日の参考テキスト、その1。
朝日新聞「一語一会」
社会に出た時に最初に就いた仕事は全うしろよ
女優の梶芽衣子さんのおとうさまからの言葉だそうです。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13427061.html
仕事を続けるほど「なるほどなあ」と心に響いた。理屈がわかるまで続けないと、もったいない。
転職回数選手権神戸市代表の私のどの口がいうか、どの口が!ですけど、天職ジプシーの方が、これは私のやるべきことではない、とジャッジされるのがちょっと早すぎやしませんか、と感じることが多いですね。
天職、適職に抱いていらっしゃるイメージが「ぶつからない」「スムーズにいく」のようで。壁にぶつかると、これ違う、みたいな。稲妻に打たれるような、「これだ!」というビビビな出会いを想像されている方も多いかと思いますが、それはレアなケースで、多くは長く続けているうちに、ああ、これが天職だったんだな、と気付かせるものではないでしょうか。
そう、天職があるのではなくて、天職にする、ですよ。天職という種に水と肥料をやって、陽の当たるところに置いてあげてくださいね。
参考テキスト、その2。
朝日新聞「オピニオン&フォーラム」
「遠回り」の金メダル
スピードスケート選手の小平奈緒さんの言葉です。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13427220.html?iref=pc_ss_date
言葉は成長の種、世間に流されず心の芯に忠実に
技術の言語化は、自己観察することにもつながあります。
これまでに何度言ったかわからない、桜を見て「キレイだな」と思えるためには、「桜はキレイ」という言葉を獲得しないといけないのですよ。概念の言語化とでももうしましょうか。
言葉を獲得すれば、その言葉の意味するものが血肉になる、って誰かが言ってたんだけどなー、まさにその通り!と膝の皿を割ったんだけどなー。
言語化することを厭う方は「直感で」とよく言われます。直感で選んだ、直感に従う、と。
参考エントリー:「直感」でごまかさないでね
言語化するとですね、それは再現性のあるリソースとなるのです。
例えとして適切かどうかわかりませんが、転んで怪我して、大丈夫?って言われて、ダイジョブダイジョブ平気平気、と返して、でも血がすごいよ、と言われ見たらえらいこと出血してる、それ見た途端に、イタタタタ!となることってありますよね。この「血を見る」にあたるのが言語化なんですよ。
しっかりと認識する。
現状を的確に把握する。
現状が把握できれば、足りないものは足せばいいし、過剰なものは取り除けばいい。
前に進むための方法がわかります。
そのためには、現在地を知ることが必要。そのために言語化はたいへん有効である、ということです。
種が現在地であるとするなら、どんな種を持っていらっしゃるか、を診るのが命式を見ること、その種をどんな場所に植えて、どれだけ水と肥料をやればいいか、ということはセッションでさぐっていきましょう。
あなたの中にわいてきた感情を言語化しながら。