さ、彦摩呂の口調でみなさんご一緒に。
献血ルームはネタの宝石箱や!
昨日の献血ルーム、男性のドナーさんが多かったです。
転職したばかりだという男性、新しいお仕事の今後に不安を抱いていらっしゃっいました。パートナーも欲しい、とポロリと。
カード開きました。
来年のイヤーカードが太陽、得られるものがビジョン、ほんで現状が女教皇と、どうもお仕事とパートナー、女性ってのがセットのようですね。
お仕事のターゲットをうかがったら、誰にでも、とおっしゃいました。誰にでもってことないやろー、と思い、もうちょっと突っ込んでお尋ねしたらどんなお仕事かがわかりました。
たしかにありとあらゆる人がターゲットになる商品を扱っていらっしゃいますが、この方がありとあらゆる人をターゲットにする必要はないのですよ。
女教皇のカード、私の印象ではかなりピンポイントにしか出ません。これがでたら、テーマは女性なのですよ。まったく絞れていなかったターゲット、それを女性とすること、ご自分の仕事が女性を幸せにするものだ、というイメージを持っていただくこと、それがご自身のパートナーシップにもつながることでしょう、とおわりました。
さてラストは就活中のお嬢さんでした。
席につく際、私のネームプレートを見て「仙先生っていうんだー」と。おお!屈託がないというのはこのお嬢さんのことだな、と思いました。
日干(にっかん)は甲(きのえ)、リーダーシップの象徴ですよ、とお伝えしたら、頼まれたら断れないんですよねー、と。リーダーとはお世話係ではなくて、旗を持ってチームを率いていく人のことだ、と説明させていただきました。そんな雰囲気の方だったのですよ。
就活のターゲットを絞りきれず悩んでいるとのこと。3つ選択肢をあげられましたが、業種に共通性がまったくありません。どうも雰囲気で選んでるっぽいです。彼女のパワーだったら、行きたいと思ったところにズンズン進んでいけそうです。
また、複数の男性からアプローチされてるそうで、選びきれずに悩んでいらっしゃいました。もしも格をみたら、建録っぽいですねー。そういう方です(どういう?)。
お仕事、パートナー、どうやって選ぶか、ということをお話しさせていただいたのですが、ほんとのお悩みはどちらでもありませんでした。
ここんとこ、イヤなことが続いているそうなのですよ。なんか壊れたりとか無くしたりとか怪我したりとか。トラブル続きでまいっていらっしゃるとのこと。
いつまで続くんですかねー、とうんざり全開です。
今って悪い時期なんですか?と。そして立て続けに、就職きまりますかね、彼氏できますかね、と不安を口にされました。
本来なら不安の根っこを探しにいくとこですが、献血ルームの短い時間ではそれもできませんし、すでに就活とパートナーのことで時間を使ってしまっています。
私、頭に浮かんだことなんでも口にしちゃうんですよ、とおっしゃいました。
うん、たしかに。それはよくわかる。
が。
そんな方が(どんな?)頼まれたら断れない、とおっしゃるのですよ。
ふしぎー。
思いを言語化することになんの躊躇もなさそうな方が、イヤと言えないそうなのですよ。口数の多い方は言いたいことが言えてると勘違いされてることが多いですが、この方は言えていない、という自覚があるだけマシですね。
いえ、マシではありません(どっちやねん。
言いたいこと、本音が口をついて出そうになるのを無理やり押さえ込んでいらっしゃる。発しても支障ないことが立板に水のごとく放たれているのと比べたら、その押さえつけている力はかなりのものでしょう。
就活とパートナーについてはそれなりに(すまん、それなりで)の提案ができて納得していただけました。
が。
トラブル続きでうんざり、ということに対しては明確なものを提示できないのですよ。
いったん終了して、片付けをしているところにまた来られました。
大丈夫ですかね、いつになったら終わりますかね?と。
正直、何が原因かわかりません。詳しくうかがったら見えてくるものもあるかもしれませんが。
こんな時、なんか憑いてるよ、とか言えたらどんなに楽か!
ほんま、気休めでしかありませんが、厄落としにお塩を使うことをいくつかお伝えしました。
お塩つかったら大丈夫なんですね!?
過去にそういう事例があった、と言いました。
うーん、後味わるい。どうしたらよかったんだろう。
暦や星を細かく診れる人だったら、今は悪い時期ですよ、もうちょっとの辛抱ですよ、と言えたかもしれない。
それこそが占いの最大の前向きな力でしょう。
残念ながら私にはそれを判断する力はありません。
希望を持っていただくこと、そのための占いだったらいいのですね。
が、占いにはもうひとつの役割があります。それはあきらめるため。
無理だよ、改善しないよ、好転する可能性ないよ、とぶったぎること。
なんか憑いてるよ、と言うなら、その落とし方を伝えないと、アンモナイト。
無理だよ、と言うなら、代替案を提示しないとその方は救われないではないですか。
どうすればいいか、という提案がないから占いで何かを言われても「だから?」になってしまうのですよ。
うん、今が悪い時期だってのはわかった、だから?
うん、悪いものが憑いてるってのはわかった、だから?
うまくいってる時って、どうして今はうまくいってるんですか?ってわざわざ占いに頼る人はいないと思います。占いというのは、不安を解消するためのものだから。
時期を診る命占(めいせん)、神がかり的に当てる方もいらっしゃいますが、それでもその力だけですべての問題が解決するはずもなし。命占(持ってうまれたもの)は今あるものの4割でしかないのですよ。
参考エントリー:コネクトロンにおける命式の扱い方
無理やりまとめます。占いは転ばぬ先の杖。転んだ後に起き上がる力をつけてくれるものではありません。もちろん、絶対に転びたくないときには役に立つものです。
なんというか、己の占い師としてのスキルの無さを思い知らされたケースでありました。
必要だったのは、大丈夫、大丈夫、イヤなこと、すぐに終わるよ、今だけだよ、と能天気に明るく言うことだったかもしれませんねー。お塩までひっぱりだして、かえって考え込ませることになったのではないか、と猛省です。
毎週月曜日、ミント神戸15献血ルーム
http://www.hyogo.bc.jrc.or.jp/place/mint/index.html
にて無料リーディングのボランティアをさせていただいています。おひとり15〜20分の短い時間ですが、少しでも気持ちを楽にしていただけたなら幸いです。
受付時間:10時半〜15時すぎ
献血は一番簡単なボランティアです。あなたの血液が誰かの命を救います。どうぞ、お近くの献血ルーム、または献血バスに足を運んでください。
献血できる場所は こちら
http://www.hyogo.bc.jrc.or.jp/place/today.html
から探すことができます。