みなさんご存知のように(知らんか、
「ハチミツとクローバー(通称:ハチクロ)」は私のバイブルなわけですが、
作者:羽海野チカが”ハグちゃんのその後を描いた”という「3月のライオン」も
同じくバイブル化してオリます。
ハートを鷲掴みにする至言名言がちりばめられてオリますっ。
さて、発売されたばかりの第5巻に、またまた、おおっ、というコマがありましてですね。
ひなちゃんが学校で苛められていることが発覚。
苛められていた友人をかばったことが発端です。
泣いて家を出たひなちゃんを零(れい)は追いかけていきます。
ひとりぼっちになるのはこわい、と零の前で泣き崩れるひなちゃんですが、
後悔なんてしないっっ
しちゃダメだっ
だって私のした事はぜったい
まちがってなんかない!!
と言い切るひなちゃんを見た後のコマがこれ。
泣いているひなちゃんの手をとっているのが(1)。
そして幼い頃の零の心象風景が(2)。
ひとり孤独だった頃の零に現在のひなちゃんが
手を差し伸べているのが(3)。
不思議だ ひとは
こんなにも時が 過ぎた後で
全く 違う方向から
嵐のように 救われる事がある
これって、まんまタイムライン@NLPですよっ。
タイムラインでは現在の自分に足止めくらわせているものは何か、
ということを過去に探しにいく、ということをしますが、
その時に何があればよかったですか?
ほんとはその時、なんて言えたらよかったですか?
誰にいて欲しかったですか?
と、実際の過去では果たせなかったことを、
もしもそれが出来ていたらどうであったか、
それを得ることが出来ていたら現在はどのように変わるか、ということをやります。
過去に本来必要であったものを与えることによって、その後の自分が変わります。
いえ、変わるのではなく、本来あるべき姿に気づく事ができます。
なーんだ、自分には無いと思ってたけど、実はちゃんと持ってたんだ、と。
「必要なリソースは全ての人が既に持っている」
NLPの前提で、私が一番好きなものです。
自分はひとりぼっちだと、ずっと思っていた零ですが、
現在のひなちゃんが過去の零に手を差し伸べてくれたことによって
(実際にはそうでなくても、零の心の中ではそう感じられた)
自分はひとりぼっちなんかじゃなかった、と思うことが出来ました。
ひなちゃんが身を呈して友人を救う姿を目にして、自分も同じように救われた、と感じたのです。
零の過去、そして現在が書き換えられました。
誰にも愛されていない自分、前に向かって行く力のない弱い自分、
そんな零のセルフイメージが払拭されました。
零はひなちゃんを守るため(だけではなくても)に強くなることを選択したのです。
いえ、自分の中にあった強さを再認識できたのです。
あなたに足止めくらわせている過去にも、手を差し伸べてくれる現在がきっとあるはず。
それは過去の代わりなどではなく、ほんとはずーっと持ち続けていたものなのですよ。
ただ、その存在に気づくだけ。
気づくだけでいいのです。