占いジプシー対策本

いえ、特に対策本というわけではないのですが(どっちやねん。

占いに限らず、カウンセリング、癒し系のお仕事をされてる方には
たいへん参考になるのではないかと思われ。
ドクターと患者、ということに限らず、
サービスを提供するものとそれを求めるものとのコミュニケーション論みたいなもんです。
求められることにどこまで対応するか、何を求められているのか、の見極めをするための。
双方にとってハッピーな結果とするための。

占いを始めたばかりの頃、相性をみてくれ、というお客さまが来られました。
へぇへぇ、まずは命式みましょうかね、ということでお相手の生年月日をお尋ねしましたら、
なんと6人分の生年月日を提示されたのですよ。
もう、この時点で問題ですよね。
この方、自分にとって何が必要なのかがまったくわかっていらっしゃいません。
だからたとえ択一で答えが出たとしても、それに納得できるわけがありません。
もっとほかにいい人がいるんじゃないのかしら幻想から逃れられることはないでしょう。
この時の結果は、どれも似たかよったか、っつか、選択にまったく必然性が感じられませんでした。
テケトーにルックスのいい人、お金のある人などをまわりから選んだだけ、みたいな。
ま、この頃は私も技術がありませんでしたし、
提示した内容にまったく、まーったく納得されていないようでした。
そのせいか、しっかり料金踏み倒されましたが(実話。

問われた事に答えだすだけって簡単です。
いくつもの選択肢の中から択一とか、事の是非可否、サイコロふるなりタロット開くなりしたらなんなと出て来ますよ。

恋愛のことで相談に来られて、親のこととか仕事のこととか掘り出しちゃう時あります。
私は、まずそれを解決することが先決だ、と思って、お客さまのためを思ってそれを提示するのですが、
問題解決に向けて前向きな方は耳を傾けてくださって、答えを見つけるとこまでたどりつけるのですけど、
そうでない方は、彼と結婚できるかどうか、それだけ教えてくれたらええねん、
それ以上のことはいらんねん!みたいにお叱りをいただくことが。
ま、相手が要求するもの以外のものは余計なお世話以外の何物でもないっちゅうことですね。

本来結ばれるべき相手でなければゴールインを示唆するものが出るはずもなく。
じゃあ、誰とだったら結ばれるのか。
どういう人となら自分は幸せになれるのか、ここをクリアしないと先に進まないと思うのですが、
そのへんには耳を傾けられないで耳に心地よいことを言ってくれる占い師を求めて占いジプシーとなってしまうのです。

以下、転載

よく「相談があるんだけど」と称して、実は単に自分の意見を主張するばかり。
こちらの提案には全然耳を貸してくれない、という人がいます。
これはコミュニケーションの形態としてよくあるパターンです。
「相談したいんだけど」と枕詞があるのだけれど、
実は、「私の意見に賛成してちょうだい」という隠れたメッセージがあるのです。
まあ、人生相談などはほとんどこのパターンですね。
そして僕らはこのような「相談と称して自説を主張する人」に対して
どのように振る舞えば適切か、たいていの場合よく知っています。
こんなとき「こうした方がいいと思うよ」なんてアドバイスは口が裂けても言ってはいけません。
自説を主張してはダメなのです。
「この人、どうしたいんだろ」と相手の意向を察して、あとはそこをちょこっとプッシュして相手の意向に賛成してあげます。
さて、人生相談ならこれでよいのですが、診療となるとそうはいかないこともあります。

医療の現場でしたら、明らかに間違っている素人の半端な知識をふりかざされては困るでしょう。
ドクターの提案を受け容れてもらわなくては命に関わることだってあるでしょう。

占いも同じです(同じなのか?

占いがどうとか以前に、誰がどうみたってそっちの選択肢はあかんやろ、というものに執着なさってる方。
そして、それに向けてのゴーサインを求めて占いジプシーをされる方。
いわば、その方が出会った占い師はよい占い師なわけですよ。
ダメなものはダメ、ってちゃんと言ってくれてるんだから。
何がダメなのかがわからない。
わかっていても、あえて自分を不幸せにする選択肢を選んでしまう。

その方の心の穴ぼこの正体を見極めて、本来そこに収まるべきものの正体を提示して
納得していただくことが必要なんですが、力及ばず、というケースも残念ながらゼロではありません。
精進せねば。ねばねば。

最後までお読みくださりありがとうございました✨
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