主旨)人生案内をネタに好き勝手書く
60代半ばの主婦。人と親しく付き合うことに怖さを感じ、悩んでいます。
昨年、地域の活動で同年代の女性と知り合い、親しくなりました。半年ほどの付き合いで、お互い名字は知っていても、電話番号は知らない間柄。近所の散歩コースについて話したり、彼女が私の演奏会に応援に来てくれたりしました。
昨年末、彼女から「検査入院する」と告げられ、私は「頑張ってきてね」と言い別れました。それから数か月、活動に彼女の姿がないので心配していましたが、最近、亡くなられていたことを人づてに知りました。
同じ歌手を応援していた別の友人も病気で連絡が取れなくなりましたが、怖くて安否を確かめられません。
やっと親しくなれたと思ったら、いつの間にか姿を消してしまう。さみしい気持ちをどうしたらよいのか、親しくなる際の距離感がわかりません。(東京・H子)
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
今日のご相談こそが、「お別れ」の必要性を示してますね。
お葬式は故人ではなく生きているもののため、って言うじゃないですか。
きちんとお別れをする機会は必要なのですよ、逝かれてしまった自分の気持ちを納得させるために。
心の準備もできていないうちに逝かれてしまったら、来週また会えると思っていた人とその機会が永遠に失われてしまったら、え?って頭からっぽになっちゃいますよね。
ペットは死ぬのがかわいそうだから飼わない、という発言をしばしば目にします。
これはもちろん、かわいそうなのはペットではなくて、ペットに逝かれてしまう人間です。
ペットは「飼わない」という選択肢がありますが、人付き合いはそうはいかないですよね。
人とのお付き合いは、おいしいどこ取りだけはできない。
相手は命あるもの、その命が永遠なはずもない。
人は2度死ぬっていうじゃないですか。
1度目は肉体の死、2度目は忘れ去られてしまうこと。
H子さんが別れに胸を痛めていらっしゃることは、まさに逝かれた方の生きた証。
同じ悲しみを持たれた方の救いになることでしょう。
H子さんと繋がることで、失った何かを取り戻せる方がいらっしゃるかもです。
H子さんが閉じてしまうということは、H子さんが繋がるはずだった方が得る機会を奪ってしまうということです。
自分のためにできないことは、人のためにならできる。
つい人との別れを思って距離を詰めることに恐れが出てきたなら、H子さんと繋がることで救われる人がいるであろうことを思い出してください。
今日はラブパックセラピーカードにアドバイスを求めました。
🔸積極的にかかわる
恐れず、かかわってみましょう。
予期しない別れによる寂しさを人と関わることのデメリットとするなら、それを補って余りあるメリットを手にすることができる、と気づけます。
回答は大日向雅美(大学学長)さんです。
昨秋、亡くなられた作家・伊集院静さんの本の帯の言葉です。一見、突き放されたような感じを持たれるかもしれませんが、それは単なる諦めではありません。人との関係の本質を見極めた静かな強さ、すなわち諦観ともいうべきものが込められています。他者を思うあなたのやさしさに、こうした強さが添えられたらと願います。
伊集院さんの本は「もう一度、歩きだすために」というタイトルです。このタイトルも併せてあなたに贈らせていただきたいと思います。
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