がんで夫死去 医者に不信感[読売新聞人生案内]

主旨)人生案内をネタに好き勝手書く

70代の主婦。夫は近所の開業医に逆流性食道炎と診断され、年1回、夏に胃カメラ検査を受けてきました。

10年続けた春、胃痛で、胃カメラ検査をしたら、良性の胃潰瘍と言われました。ところが、医師の指示で2か月後にも、胃カメラ検査を受けると、すぐがんセンターに行くように言われ、転移していて手術もできないステージ4の胃がんと診断されました。

夫は約3年の抗がん剤治療の末、昨年、亡くなりました。思いがけない結果に、開業医はがんとわかって放置したのではと疑ってしまいます。今も許せず、先生もがんで苦しめばいいと考えるなど、心に悪魔がすんでいます。

私は一人暮らしですが経済的な心配はなく、友だちも独立した子どもたちもいます。恨むより、穏やかに暮らす方が夫は安心するとも思います。私はどうするべきですか。(栃木・L子)

こんにちは
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。

恨むなと言われて恨まずに済むなら警察いらんやんね!

恨むとは「相手の仕打ちに対する不快・不満の気持を、その人に対していつまでも持ち続けること」です。

相手の仕打ちによって被ったデメリットがある。

L子さんは医療ミスがあったのではないか、という疑いをお持ちですね。

そんなミスがあるはずがない、という気持ちが、わざと放置したのではないかという憶測にまで飛躍してしまっている。

通常の検査でクリアされ安心しているところに、わずか2ヶ月でひっくり返すような結果が出たことに、驚きと悲しみも大きかったですね。

どうして2ヶ月前には分からなかったのだ、という抗議もされたことと思います。

その時には当然、医師より説明があったことでしょう。その内容に対して信頼がおけず、放置されたのでは、と疑念を抱き続けていらっしゃる。

納得なさりたいのであれば、再度説明を乞うという選択もありです。

しかし、納得をしてしまうことに唯一のデメリットが。

年に一度の検査を終え安堵しているところに襲われた悲しみ。

誰かを恨まずにはいられませんよね。

何かの”せい”にせずにはいられないですよね。

そうでなければ、人は自分を責めてしまう。

大切な夫を救えなかった、と自分を責めてしまう。

L子さんは他者を恨むことで、自分を救っているのです。

でも、医師がミスをしたとも思えない。なので恨むことへの正当性を感じられない。

L子さんの中に住んでいる悪魔は、L子さんに寄り添ってくれていたのですよ。

嫌な役目を引き受けてくれていたことにお礼を行って、お役御免にしていただくのもいいですね。

回答は海原純子(心療内科医)さんです。

残された日を大事に生きると決め、恨みや悲しみを抑圧するのでなく、きれいな形で表現していくのがよいのではないでしょうか。短歌を作ったり、花を生けたりして、つらさを乗り切る方もいらっしゃいます。

悪魔にすがるしかなかったご自分を、労ってあげてください。

本日よりメニュー改定しております。使い勝手の変化にご不便をおかけするやもしれませんが、みなさまと、みなさまの「ちっちゃいちゃん」の気持ちをよりくみとらせていただくことに力を尽くす所存です。これからもお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

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