頑張ってえらかったね、って言われたらどうなりますか？

2013-10-27

こんにちは (*ﾟ▽ﾟ)ﾉ
神戸元町コネクトロンのいまぷです。
ご訪問いただきありがとうございます。

今日は結界ちゃんの作者の眼福女子Ｒ子ちゃんが遊びに来てくれました。

Ｒ子ちゃんは神戸から遠いとこにお住まいなんです。今日は関西に用事があったついでにお越しくださったのですが、なんか不思議なカンジでした、遠いとこに住んでるＲ子ちゃんがなんかたまたま近くに来ました、ってカンジでお顔を見せてくださったことが。

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俳優Ａ：頑張ってえらかったね

俳優Ｂ：うん、頑張ったよ

俳優Ａ：ほんと、えらかったね

俳優Ｂ：うん、これからも頑張るよ

監督：カーットっっっっ！！！！

ダメ、ダメですっ、ＮＧですっっ、はい、もう一回！！！！

俳優Ａ：監督、厳しいわー

俳優Ｂ：ほんまやな、でもしゃーないわ

俳優Ａ：そうやねえ、妥協を許さんとこが監督のええとこやもんね

俳優Ｂ：そうや、自分で台詞つくってくって難しいわ

俳優Ａ：よし、もっかいやろか

監督：はいっ、アクションっっ

俳優Ａ：頑張ってしんどかったね

俳優Ｂ：うん、しんどかったよ

俳優Ａ：ほんま、しんどかったな

俳優Ｂ：うん、しんどかったよ

俳優Ａ：もうそんな頑張り方せんでええで、我慢せんでええで

監督：ＯＫです！！！！

えー、頑張ってえらかったね、と褒めてもらえると、そうか、褒めてもらえるんか、じゃあもっと頑張らなあかんな、と頑張ります。褒めてもらえて嬉しいから頑張ります。

それはいいのです。

でも。

頑張ってやること、すべてがいいことではありません。頑張ってしてもらっては困ることもあります。

その最たるもの。

我慢。

とくに、自分を出すことを我慢すること。頑張って自分を出さないようにすること。

これ、ＮＧです。

ここで頑張ってしまった子の末路、おわかりですね。
参考拙記事：手のかからないいい子の末路

我慢できなくなるとワガママになっちゃうんじゃないか、と不安に思って我慢が過剰になる方が多いのですが、ワガママってつまり、満たされてない印です。満たされてたらワガママ言う必要もないのです。一人っ子はワガママだとか、お金持ちの子はワガママだとかよく言われますけど、なんでそうなったかというとそれは、親が子どもにちゃんと向きあわなくてただ与える、ということだけをした結果です。ちゃんと向きあって、親が子どもとぶつかることを放棄した結果です。

子どもは親が自分と向きあってくれないことを敏感に感じます。するとどうなるか。自分と向きあわせるために無理難題をぶつけます。ぶつかってくれたら嬉しいのです。

でも。

それを放棄した親は衝突を恐れて、それを避けるために子どもの要求を無条件に受け容れます。子どもはもっと、もっと、と親に向きあうことを求めます。親はもっと子どもの意のままになります。

これがワガママちゃんの作り方です。

自分を抑えることが出来るようになるのは、ちゃんと受けとめてもらえた、という満足感があるからこそです。それがないのに我慢はできません。それがないのに我慢ができるようになるとどうなるか、親の望むところの、親の都合のいい「いい子」が出来上がります。

ワガママちゃんといい子は根っ子は同じものが違う形になったものなのですよ。

親の望むいい子、都合のいい子を作らないためにはどうすればいいか。そうならないためにはどうしたらいいか。

我慢してつらかったね

頑張って我慢してしんどかったね

自分だせなくてイヤだったね

と、しんどさを受けとめてあげること。決して、我慢してえらかったね、と言わないでください。自分を出さないことを美徳とさせないでください。

我慢してしんどかったちっちゃいちゃんにそれをしてしまうと、あなたのこれから先も我慢が美徳、自分を出さないことがエライこと、となってしまいます。我慢の線路がこれからもずっと続きます。我慢せざるを得ない状況、自分を出してはいけない状況ばかり引寄せてしまいます。