命式(めいせん)の限界

誰か亡くなったり事件が起きたりすると、その当事者の生年月日の分析がいっせいに行われます。2ちゃんとかね、いろんな占いされてる方のブログでとかね。

占星術はまったくわからないので私がのぞくのは四柱推命のとこだけですが、なんつか、いつも後追い分析に不毛感を抱いてしまう私を許してください(スイマセン、スイマセン。

検証はもちろん必要なんですけどね。

これはアンチ占いの方がいつも訴えられることですが、こうも当たってる、って鼻高々と言うならどうして事件が起きる前にそれを言わないのか、後だしジャンケンってずるいよ、って。

多くの人の命を奪った事件がありまして、私にしては珍しくその犯人の命式を知りたい、と思ったのです。で、その生年月日を知るためにネットを探しまくったのですが、どのニュースソースでも見つけることが出来ず、結局わかったのは2ちゃんの実践占のような板でした。さすがっ。

すでにそこでは多くの占い師さんによって命式の分析が行われていたのですが、結局、なんで彼がそんな事件を起こしてしまったのか、ということの結論には至っていなかったと思います。そう、彼の持って生まれた資質がある程度わかったとしても、だからといっていつどんな犯罪を彼が犯すかってことは四柱推命ではわからないのです。

四柱推命はたしかに完成度の高い優れたものですが、万能ではありません。命占だけではわからないことを補うために、卜占(ぼくせん)や相を見ることが必要になってくるわけですよね。

私を占いに導いたNさんが例えとしてよく言われていたことですが、柔道のヤワラちゃん、彼女がいつぞやオリンピックでメダルを獲ったとき、占星術を含めあらゆる命占の占術師は彼女にメダルは獲れない、と予測していたそうです。細木数子も。卜占だったら、メダルを獲ると当てることが出来た人がいたかもしれません。

しかし、Nさんはこう言い切りました、そんなもん当てることができるん、霊能者だけや、って。占い師にはそんなことでけへん、って。

ま、それも的確に見ることができるのは、最強の「見える人」キューピーさんレベルの人ぐらいじゃないですかね。

かように、占いには限界があるのです。できることもあるけど、対応できない事のほうが多いです(当たり前)。あらゆる悩み相談の窓口として占いを選択(盲信)される方には、ほかにもいろいろあるよ、って言いたくなること多いです。

たとえば前出の事件の犯人の男性、出生育成環境がいろいろと取りざたされていました。心のケアをすることによって、彼がそんな犯罪を犯さずに済んだかもしれません。でも。これも結局、後だしジャンケンなんですよね。

私にできることといえば、フラグが目に入った時点で少しでもそれに気付いていただくことをしていただく、それくらいですわー。もちろん、そのためのツールとして占いやNLPが役に立つわけですが。

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