認知症の母に とっさのウソ[読売新聞人生案内/20230301分]

70代の無職女性。自宅で介護している90代後半の母について相談です。

・母、骨折入院で認知症が急速に進む
・久々の面会で娘の私がわからず
・20年前に亡くなっている自身の母と妹の安否を尋ねる
・二人ともとっくに亡くなったよと答えたが再度尋ねる
・本当のことを言うのもかわいそうかと「二人とも元気よ」と言って安心させる
・退院して認知症も少し改善
・本当のことを言いそびれているうちに会いたがる
・コロナで面会不可と言っても面会や情報を催促される

本当のことを言うとショックを受け、認知症を悪化させるきっかけにならないか不安です。相談する身内もいません。どう対応すべきですか。(兵庫・P子)

こんにちは
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。

嘘をつくしかない時ありますね。

しかし嘘をつき続けなくてはいけないと言うのは、心にずっしり重石ですね、しんどいですね。

嘘をつき続ける罪悪感、真実を知ってお母さまがどうなってしまうかの不安、この2つを抱えることからどうやって解放されるべきか。

今日は易に尋ねてみます。

天風姤の上爻、ツノばかり出していたら触れ合うべき人とは触れ合えないが、触れてはいけないものとも触れずに済むことができる

未来を示す之卦は沢風大過、力がないのに無理に人を救おうとしたら自分が溺れてしまう

解決策を示す互卦は乾為天、正しい道を進めば物事は通じる

卦を参考にいまぷならこう答える

相談者さんの一番の望みはお母さまに元気でいていただくことでしょう。

もしも事実を伝えてお母さまが変調を来されることになれば、いくらご自分を責めても責めたりないという状態になりかねません。

嘘ではないのです。

お母さまの物語にお付き合いなさってください。

ひょっとするとお母さまのお母さま、そして妹さんは遠いところに居心地のいい場所を見つけてそこで快適に過ごしていらっしゃるのかもしれません。

そういう物語をお母さまに語ってあげると言うのはいかがでしょうか。

そして相談者さんの思いも、出してください。

出してもいいんだ、と思えると、その思いを掬い取ってくれる人が現れます。

回答は大野裕(精神科医)さんです。

この先、相談したり、愚痴を言ったりできる人に出会えるかもしれません。

夢の国に行ってしまわれることと、自分と現実を共有してもらえること、両方が手に入ったらいいのですけどね。どちらか選ばざるを得ないと言うのは辛いものです。

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