呪いから解放されてやることは 〜 初恋ざらり

最終回でした。

一応ハッピーエンド。過ぎるくらいのアマアマは、これから二人が乗り越えていなかくてはならないものが山とあることを、束の間忘れさせるためでしょうか。

有紗が岡村から離れる決心をさせたきっかけになったものは、岡村の両親の対応。

岡村に突出することを許さなかった、普通でいることを強いた父親の”せい”でした。

普通でいなくてはならないという呪いの存在は、岡村にも自覚がありました。

「普通でいること」と「普通でいられない有紗」の板挟み、それで身動き取れなかったと十二分にわかっている。そして、有紗は岡村の本を去った。

傷心の岡村に父親からかけられた言葉は

「やりたいようにやればいいよ」

ま、普通キレますよね。

お前が普通で居れいうから好きなことできんかったんやないかい!と。

ここまで吐き出すようなものではなく、無念さを絞り出すような演技でした。

父親はそれで悟ることができたのでしょう、「すまなかった」と謝罪の言葉が。

それに対して岡村からは「僕も悪かった」と。

ありー、これで終わりなの。

このドラマの主題は親子の問題ではないから、扱えるのはこの程度なのかな。

しかしその後の展開を見ると、「普通に囚われる自分/他者を忖度してしまう自分」という部分を岡村は明らかに吹っ切ることができ、有紗の迷惑も顧みずに自分を押し通すのでした。

やりたいようにやればいい、という父親からの言葉は、まさに許可となったのでしょう。

現在の自分を縛っているもの、それを呪いとしましょう。

呪いからの解放には3段階あります。

1:呪われていることに気づくこと
2:呪われているせいでどんなデメリットを被ってしまっているかに気づくこと
3:呪われていなければどんなメリットを獲得することができるかに気づくこと
4:メリットを手にする許可を自分に与えること

この許可を与えるという作業は、いわば眠れるお姫様を起こす王子様のキスなワケですよ!

それとはっきりわかる演出ではありませんでしたが、岡村にとっての王子様のキスはお父さんからの「やりたいようにやればいい」だったのでしょう。

あなたは呪われていることに気づいていますか?

あなたが身動き取れずにいるなら、それは呪いのせいかもしれませんよ。

どんな呪いを誰からかけられたのか、見つけるお手伝いさせていだだきます。

もちろん、呪いから解放されたらどんな嬉しい選択肢が待ち構えているかも。

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