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散らかってるから〜、と言われながらその御宅にお邪魔して、ほんとに散らかってたことってこれまで2軒しかありません。ま、だいたいが謙遜かと思われますが。
しかしその2軒はすごかった。今でこそ汚部屋とかありますけど、そういう概念がない頃だったので、そこそこ衝撃でした。
そのうちの1軒、泊まらせていただいたのでお風呂も入ったのですが、いや、すごかった。このお風呂では、そりゃー旦那さんは帰ってこないよ、と思ってしまいました。そう、ご夫婦のおウチで、旦那さんが全然帰ってこないのです。
風呂掃除は女だけの仕事か!とまたぞろ怒られそうですが、誰の仕事とかじゃなくて、このお風呂で湯浴みできてるってことがそもそもあかんやろ、みたいな。
数年後、離婚されましたけどね。
人は自分が大切なものは大切に扱うのですよ。大切に扱えてないものは大切じゃないのですよ。なのでおウチが散らかってるって人はおウチが大切じゃないことが多いです。
参考エントリー:家を片付けられないのはなぜ?
以上、前振りでした(長いよっ。
本日のテーマは掃除ではなくてですね、旦那さんが帰ってこないのはなぜか?です。
仮称ラムちゃん、旦那さんが帰ってこないのです。
いえ、帰ってきます(どっちやねん。
正確には帰宅が遅く、休日出勤も多いです。一緒に過ごす時間があまりありません。まー、仕事が忙しいのはしゃーないですよね。
いえ、しゃーなくありません(どっちやねん。
仕事で仕方がないとはいえ、体のことも心配です。もうちょっとどうにかならないの?的に軽く言ったところ、なんと旦那さんから帰ってきた言葉は
亭主元気で留守がいい、が、ええんやろ
でした。
それを聞いて私はびっくり!ラムちゃんのご主人さま、以前の職場も超ハードワークで、やはり健康状態を心配したラムちゃんが新しい職場をわざわざ見つけてきて転職してもらっているのです。
そんな心配をしているラムちゃんになんてセリフ!!
それ、あかんやん、旦那さんなんでそんなこと思ってるの、家庭とか夫婦になんかへんなイメージ入ってるんとちがう?
うーん、おとうさんのことかなあ
原因はわかりませんが、ご主人さまが「俺なんかどうせ帰ってこんほうがええんや」という意識を持っているというのは大問題です。
気になってはいましたがご主人さまと直接話せる間柄でもなし、たまに「旦那さん、どうしてる?」って尋ねたら、最近は早く帰ってくるようになった♪とのこと。それはよかった。やっぱなんか意識すると変わるんだな。
後日、ひさびさにラムちゃんと会う機会があり、気になっていたのでまた尋ねました、「旦那さん、どうしてる?」と。
ラムちゃん、ご主人さまに尋ねたそうです、なんで「亭主元気で留守がいい」なんて言ったの?と。
ご主人さまの回答をご紹介する前に、まずはラムちゃんの背景を。
ラムちゃん、ご多分にもれず超抑圧的なご両親のもとで育ちました。いろんな「ねばならない」でがんじがらめでした。してはいけない、しなければならない、ラムちゃんが自身の価値観で何かを選ぶということはほとんどありませんでした。
なんとかご主人さまと結ばれたものの、横槍がはいります。嫁いだ娘にも、ご両親は様々な「しなければならない」と「してはいけない」を放り込んできます。ラムちゃん、どうしてもそれを受け止めてしまうのです。
ほやほや夫婦にラムちゃんママが言うのです、「ケンちゃん(仮称)になんかあってもひとりで食べていけるように、正社員でおらなあかんで」と。
娘を心配しているというのはわからなくもないですが、微妙な物言いですよねー。
ラムちゃんには、正社員でいなければならない、というものがインプットされました。
では、ケンちゃんには何がインプットされてしまったのか。
俺、おらんでええんや
俺がおらんほうが、ラムはひとりでやっていく力をつけれるんや
俺がおったらラムは食べてく力が身に付かんのや
ケンちゃんにインプットされた「俺はおらんほうがええ」が、ケンちゃんをラムちゃんとの家庭から遠ざけてしまうかのように、ハードワークの職場ばかりに追いやってしまったのです。
ケンちゃんがラムちゃんママの言葉をこうも受け取ってしまったということには、ケンちゃんにもそれを受け入れる素地があったのではないかと思われます。なんつか、うまくはまってしまったのですね!!
ラムちゃんにも、ケンちゃんと未来永劫一緒にいる、共白髪になって縁側でお茶をすする、という光景をイメージさせにくくしてしまったことでしょう。
正社員でいなくてはならない、だけでも余計なのに、ご主人さまがいなくてもいいように、ってね、それ、ないわー、ですよね!!
ラムちゃんママの(多分)何気ない一言が、夫婦の間に何年も距離を作らせてしまっていたのです。
言葉って怖いですね。これが呪いですよね。
ラムちゃんご夫婦には、遅れてきた新婚生活を楽しんでいただきたいものです。
おウチは港、安心して帰港できる港があれば、船は出航することができます。心地よい港を作るためにも、おウチを整えておくことは大切。
「亭主元気で留守がいい」ってほんと?
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