2023年09月の読書メーター

9月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:3478
ナイス数:545

お客さん物語:飲食店の舞台裏と料理人の本音 (新潮新書 1011)お客さん物語:飲食店の舞台裏と料理人の本音 (新潮新書 1011)感想
著者の修行時代のとある店「お客さん」と言ったら怒られたそう。「お客さま」が正解。「さま」までつけんでええんちゃう、という飲食店オーナーの「お客さん」観察レポート。自身も「お客さん」となり、提供する側とされる側の意識のギャップについて、そこにどんな物語があるのかに触れられている。印象に残ったのは「店を貶めたら貶めた方が恥をかく、みたいな構を構築するしかない」ってとこ。この考え方は汎用性がある。
読了日:09月28日 著者:稲田 俊輔


マンガでわかる!うつの人が見ている世界マンガでわかる!うつの人が見ている世界感想
精神科医を夫に持つ知人、疲れて横になっていたら「大丈夫か!鬱は薬で治るぞ!」って言われて、横になることもできんのかとぼやいていた。この本を読んだら、確かにありとあらゆる心身の不調は鬱を原因にしてしまっていいのかと思わされる。
読了日:09月28日 著者:


砂まみれの名将 野村克也の1140日砂まみれの名将 野村克也の1140日感想
なぜ予約したのか忘れた。野村克也氏がシダックスを率いた1140日の切なさがめっちゃ伝わってきました。そして名将であるということも、野球が全く、全然わからない私にも納得できました。沙知代夫人との不思議な関係も。最後に明かされた病気のこと、それがあったからこそのシダックス行きだったのだろうけれど、翻弄された選手たち、得たものの大きさと同じくらい割り切れないものもあったのでは。
読了日:09月24日 著者:加藤弘士


復讐村~村八分で家族を殺された女~ (3) (ストーリーな女たち)復讐村~村八分で家族を殺された女~ (3) (ストーリーな女たち)感想
コンビニ本はたまにこういう出物があるから目を離せない。学校の新聞で選挙の不正に触れたがために村八分とされ、家族を殺された少女が復讐を果たす物語。絵の凛々しさが主人公の思いの強さにフィット。
読了日:09月24日 著者:酒川郁子


BIRDER 2023年 10 月号 [雑誌]BIRDER 2023年 10 月号 [雑誌]感想
すっかりハマった雑誌。テキストが全体的にお茶目。読んでてクスってなる。ハクセキレイはコンビニバードとの異名を取るほど街中でもポピュラーな鳥だけど、イソヒヨドリなんて見たことないぞ!一日一種さんの漫画が楽しい。「鳥たちの素敵な名前の物語」、アオバズクって青葉木菟って書くんですのよ、奥さん!
読了日:09月22日 著者:


THE BIG ISSUE JAPAN463号THE BIG ISSUE JAPAN463号感想
ジェーン・バーキンという人のバックグラウンドを全く知らず。英国海軍士官だったお父様の影響絶大、ベースになっているのは「人間には善意がある」、おう、オレも性善説だと思ってやってるよ(何を?)。特集”有事を防ぐ”、Z世代が「親より豊になれない最初の世代」であるという衝撃。シアトルのバス停を掃除するポリーンさんは”バス停の妖精”と呼ばれているそう。ひまわりに彩られたポリーンさんの姿はまさに妖精。海洋放出のふくしま便りに暗澹たる気持ち。
読了日:09月22日 著者:ビッグイシュー日本


ピッツァ職人ピッツァ職人感想
図書館に蔵書がなかったのでリクエストまでした(買えよ!)。井川さんの著書にハズレなし。1ページ目の1行目から引きずり込まれる。17歳でピッツア職人になると決め高校を中退した青年の物語。ピザとピッツアは別物。「人生をかけて夢中になれるものに出あってしまった人達」とはなんと幸せ者だ。その人たちが作るものが食べた人を幸せにしないはずがない。
読了日:09月22日 著者:井川直子


おばあちゃんの にわおばあちゃんの にわ感想
読みたかったのと同名異本だった。小さい子がこれを読んだら何を感じるだろうな。四季の移り変わり、人が老いていくことは悲しいことではなく、次の生を生み出すことなのだ、って思ってくれたらいいな。
読了日:09月21日 著者:ドーン・ケイシー


屋上の空 こうして音楽で生きてきた屋上の空 こうして音楽で生きてきた感想
BiSHを育て上げた音楽プロデューサーの、売れないバンド時代から地元を音楽で活性化する現在までの物語。手垢のついた表現で恥ずかしいけど、無駄な経験ってないな。著者のあらゆる過去が現在につながっている。どれかひとつ欠けても今はないんだろう。著者の場所までたどり着ける人とそうでない人を分つ物、それがこれまた手垢のついた「あきらめない」であることに、努力し続けることの大切さを思い知らされた。「作者が読んで泣けない物で読者が読んでなくわけない」「楽曲派アイドル」が響いたポイント。
読了日:09月21日 著者:松隈 ケンタ


ニワトリと卵と、息子の思春期ニワトリと卵と、息子の思春期
読了日:09月19日 著者:繁延 あづさ


BIRDER(バーダー)2021年7月号 鳥好きが必ずツボにはまる「良書50冊」/森の宝石 ブッポウソウBIRDER(バーダー)2021年7月号 鳥好きが必ずツボにはまる「良書50冊」/森の宝石 ブッポウソウ感想
鳥は好きなんだけどバードウオッチングってのはすごいカメラ持ってないと参加できない世界かと思ってまして、この雑誌も手に取ることはありませんでしたが、特集に惹かれて。すごい写真がいっぱい!凄腕カメラマンの皆さんのおかげでこんなものが見れる。鳥トリビアもいっぱいで、ヌエの正体はトラツグミだとか日本にドバトがいるのは寺と神社があったからとか。鳥のためにも応援したい雑誌。
読了日:09月17日 著者:


メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト III種 セルフケアコース〔第5版〕メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト III種 セルフケアコース〔第5版〕感想
試験受けてみる
読了日:09月16日 著者:


勉強嫌いでもドハマりする勉強麻薬勉強嫌いでもドハマりする勉強麻薬感想
この手の本(どの手?)の煽りに騙されるのはいい加減に懲りなければ。タイムラプスを使うのはスマホに逃げないため、ってのが一番役に立ったか。
読了日:09月16日 著者:海外塾講師 ヒラ


レイチェル・カーソン物語 なぜ鳥は、なかなくなったの?レイチェル・カーソン物語 なぜ鳥は、なかなくなったの?感想
絵本に対して「大人こそ読むべき」という看板がよくつけられるけど、まさに、今大人こそが読むべき本。今しか知らない子どもは過去に比べて鳥や虫が減っていることを知らないだろう。過去を知っている大人こそが、その変化の危機を認識し、それを子の世代に伝えなくてはならない。沈黙の春を読んでいない方にオススメ。レイチェル・カーソンの成長譚と、たどった道から得られた警鐘がスムーズな全体の流れになっている。
読了日:09月14日 著者:ステファニー・ロス・シソン


あっ ごきぶりだ! (ポプラ社の絵本 73)あっ ごきぶりだ! (ポプラ社の絵本 73)感想
作品としては楽しくて勢いがあっていいのですが、Gに何の先入観も持っていないお子さんに読ませるのはオススメしません。
読了日:09月14日 著者:塚本 やすし


われ去りしとも 美は朽ちずわれ去りしとも 美は朽ちず感想
大塚国際美術館開設までの史実とフィクションを交えたもの。この手(どの手?)のものを書かせたら著者の右に出るものはいないのでは。陶板複製?実物大?(゚Д゚)ハァ?だった己の認識欠如を恥じる。プロジェクトXばりの盛り上げ、登場人物の人生が交差するとこ、そして作品の魅力が関わる人々の熱意として伝わってくる。なんとしても現地に足を運ばなくては。
読了日:09月14日 著者:玉岡 かおる


おれに聞くの?: 異端文学者による人生相談おれに聞くの?: 異端文学者による人生相談感想
初著者。「”どう思いますか?”と聞かれて”こう思う”といっただけだ」。ほんまに、その通りや。書きたいものを書けば、それを読みたい人が読んでくれるだけのこと、読んでくれない人向けに書き方を変える必要などないのだ、と思わされました。
読了日:09月09日 著者:山下 澄人


ちいかわ おてがみだいすきブック (講談社MOOK)ちいかわ おてがみだいすきブック (講談社MOOK)感想
これを買ってから、物を送るときには一筆したためるように心がけている(これまでは全くやってなかった。
読了日:09月08日 著者:


疑いながら信じてる50疑いながら信じてる50感想
キリスト者の言葉に惹かれながらもどうにもキリスト者になることができない私の望むもの全てがあったと言って過言ではない。「彼のそばに残ったのは、治らなくても彼の愛を信じた人たちだったのです」、これが全て。
読了日:09月06日 著者:富田正樹


THE BIG ISSUE JAPAN462号THE BIG ISSUE JAPAN462号感想
羽生さんのインタビューで気持ちが爽やかになったとこへ、気候危機の特集で暗くなる。羽生さん、地球をどうにかして(激違)。この暑さ、屋外で販売いれてる方々は本当に大変だろう。奇しくも羽生さんが「無限ではないという感覚が強くなった、限られた時間の中で1回1回の機会やチャンスを大事にしたい」と語られているように、地球上の生き物(もちろん人間を筆頭に)の時間も限られているようだ。
読了日:09月05日 著者:


顔面バカ一代--アザのあるジャーナリスト (論創ノンフィクション)顔面バカ一代–アザのあるジャーナリスト (論創ノンフィクション)感想
ルッキズムについて述べられているものかと気軽に手にとったことを大いに悔やまされる。美醜のルッキズムとは異なり、病名がつく故の異形は因果応報思想と差別という言葉が生温いものと思わせるくらいの排他/忌避を炙り出す。アザをいかに隠すかから始まった著者の顔面バカ一代、文庫版から18年経っての単行本化に当たり追加された後書きが著者の長い旅のまとめ。アザをいかに隠すかから始まった旅は、いかに隠さないかという、排除しないまさにアイデンティティ=同一化の確立にたどり着く。一番傷つく言葉は「気にしなくていいよ」。臭い物に→
読了日:09月05日 著者:石井政之

相続新制度に対応! 一番かんたん エンディングノート (扶桑社ムック)相続新制度に対応! 一番かんたん エンディングノート (扶桑社ムック)感想
子どもに残すためと思って買ったけど、かんたんすぎて役に立たない。オススメしません。
読了日:09月04日 著者:曽根 恵子


推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術感想
これはなんとも秀逸な文章術の参考書。絶対に抑えておくべきポイントについては、そりゃ既視感あるんですが、やはりベースになってるのは推しへの愛。あんた推しのこと好きなんやろ?その良さ、いろんな人にわかって欲しいやろ?だったらこんな風に書いたらええんやで!というのが貫かれている。人の言葉では伝わらんのや、あんた自身の言葉が大切なんや!と(なんで関西弁になっちゃうんだろうなあ。
読了日:09月02日 著者:三宅 香帆


もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集 (MOE BOOKS)もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集 (MOE BOOKS)感想
対談というならゲストとホストという関係性がありそうなものだけど、ヨシタケさんがホストなんだろうけど、何だろう、このヨシタケさんのワンマンショー的なものは。ゲストが聞き役になっちゃうってのは。
読了日:09月01日 著者:ヨシタケシンスケ

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