7月の読書メーター
読んだ本の数:57
読んだページ数:9835
ナイス数:433
幸せの風を求めて―榊原弱者救済所―【改訂版】の感想
読友さんのレビューより。弱者救済所というド・ストレートな施設名、障害者を障がいとか言い替えてる詭弁偽善の時代にはありえないもの。博徒の長に30年で15000人もの社会的弱者を救済する大事業を行わせたのは時代の勢いだったのではないかと。侠客亀三郎を導いた何人かの傑物、叩き上げでその財力を得るのは難しい時代、前時代の身分差ゆえの力ではないかと。もちろんそれを私利私欲に運用しなかったのは人徳だけれど。力を持つものは仁や徳もセットで持つというのが今とは違うとこかな。弱者救済、キリスト教的なものとフィットするけれ→
読了日:07月30日 著者:西まさる
キクミミ~耳から聞こえる、あなたの心~ (4) (ストーリーな女たち)の感想
人の思いが聞こえるようになってしまったシングルマザーのお話。聞こえることのメリットとデメリットがはっきりしていて、うかつに自分が持っていないものを欲しがるではない、という戒告でもあり、得たものはその意味を重々に咀嚼して血肉とすべし、というアドバイスでもあり。能天気なハッピーエンドでないところが、戒告度を強めている。そう、わかってもどうにもならんことがある。わかりたいなら、わかった上でどうするか、という覚悟が必要。
読了日:07月28日 著者:川口まどか
キクミミ~耳から聞こえる、あなたの心~ (3) (ストーリーな女たち)
読了日:07月28日 著者:川口まどか
キクミミ~耳から聞こえる、あなたの心~ (2) (ストーリーな女たち)
読了日:07月28日 著者:川口まどか
キクミミ~耳から聞こえる、あなたの心~ (1) (ストーリーな女たち)
読了日:07月28日 著者:川口まどか
さだの辞書の感想
三題噺が続くので、だから「さだの辞書」なの?と思いつつ読み進めましたが。「目が点になる」の語源みんな知ってた?知らなかったの私だけ?俎上に乗せられたテーマは大きく4つに分けられていますが、ちょっととっつきにくい神様話からご自身の創作秘話まで、とことん語られているのはうわべだけで判断されたことの痛みゆえ、などと薄っぺらいものではなく、うわべだけでわかった気になるなよ、という戒めでした。体験量は人によって違うだろうけれど、ひとつの物事からいかに多くを学ぶか、それは対象との関わり方を広め、深めることによって可能
読了日:07月28日 著者:さだ まさし
実録昭和猟奇事件6の感想
アンリミで。昭和の著名事件について懐かしい劇画タッチで描かれています。事件そのものについては刑事がいかにあきらめずに執拗に捜査を続けるかが解決の成否をわかつことがよくわかりました。作者が事実を後追い取材する独自の犯罪もの、それはどうも出版社からなんらかの事情で干されたがゆえの止むに止まれずの手段だったようで、滲み出る無念さが作品の湿度をよりあげていて瓢箪からコマとはこのことかと。
読了日:07月28日 著者:佐藤 まさあき
実録昭和猟奇事件5
読了日:07月28日 著者:佐藤 まさあき
実録昭和猟奇事件4
読了日:07月28日 著者:佐藤 まさあき
実録昭和猟奇事件 (3)
読了日:07月28日 著者:佐藤 まさあき
実録昭和猟奇事件2
読了日:07月28日 著者:佐藤 まさあき
実録昭和猟奇事件1
読了日:07月28日 著者:佐藤 まさあき
種をまく人の感想
愛しているから育てるのではなく、育てることによって、手をかけることによって愛が育まれる。育てるものはなんでもよかっただろうに、作物の種ということで育った作物は食べ物としてまた誰かを育む。花の種ではダメだったのだね。誰かを育む力を自分が持てるということは、なんと自分自身を慈しむことになるのだろう。粗末に扱われている感があって自分を大事にできなかった人々が、種をまくことによって自分も他者も大切にできるようになる物語。
読了日:07月26日 著者:ポール・フライシュマン
うずらのじかん3の感想
実は苦手だった第1巻、絵柄も変わり登場人物(動物)も増えて落ち着いて全体を見渡せるようになったかな。文鳥も出てきたとこでの終わりは残念。うちのウズラも文鳥のせてました→うずらタクシー https://www.youtube.com/watch?v=W8duJBovny8
読了日:07月26日 著者:マツダユカ
ブランディングが9割の感想
これはこの手の本(どの?)の宿命か、既視感満載となってしまうのは。小さい会社でも勝てる、とあったけど、小さい会社の役に立つような提案がなかったように思う。
読了日:07月25日 著者:乙幡 満男
精神科医・安克昌さんが遺したもの: 大震災、心の傷、家族との最後の日々
読了日:07月25日 著者:河村 直哉
お看取りマンガ~「延命処置どうしますか?」と医者に聞かれる前に読む本の感想
件の著者のものと知らずに読みました。私の母が今まさにこれで、胃瘻にするつもりなかったのに、なんか流れでそうなってしまったあとはものすごい後悔に襲われました。言葉もかわせず意識もあるかないかわからない状態で、医療の力でただ生きているだけ、それをどうすればいいのか、わかりません。
読了日:07月24日 著者:mhlworz
ブレッチェン~相対的貧困の中で~ (4) (ストーリーな女たち)の感想
絶対的貧困と相対的貧困の違いを説明できないなら、ぜひお読みください。
読了日:07月22日 著者:くりきあきこ
ブレッチェン~相対的貧困の中で~ (3) (ストーリーな女たち)
読了日:07月22日 著者:くりきあきこ
ブレッチェン~相対的貧困の中で~ (2) (ストーリーな女たち)
読了日:07月22日 著者:くりきあきこ
ブレッチェン~相対的貧困の中で~ (1) (ストーリーな女たち)
読了日:07月22日 著者:くりきあきこ
米粉でクッキング&パン作り―さくっ、もちっ、とろーりのおいしさ (SERIES食彩生活)の感想
読友さんのレビューから。思っていた以上に小麦粉のかわりに使えるよう。小麦粉が払底しがちなので、代わりに使えるかな。微細米粉というものを試してみたい。
読了日:07月22日 著者:吉田 育子
寄り添うツイッター わたしがキングジムで10年運営してわかった「つながる作法」の感想
広報という仕事のなんたるかがよくわかりました。広告でやらかす企業はいかに消費者に向き合ってないか、自分とこの商品に愛がないか、ってことですね。近づきすぎず、離れすぎず、その距離感は相手と向き合っていないことには掴めないものなのでしょう。 まったく別件ですが、ラベルライターはブラザーがおすすめです。
読了日:07月22日 著者:キングジム公式ツイッター担当者
まけないで 女は立ち上がるたびキレイになるの感想
お家騒動の顛末がメイン。修正っぽさを感じない表紙が一番の収穫といったら怒られますか、そうですか。女性を美しくしたいという夢、そのためには自分のメソッドがベスト、と信じて進める力がなにより。自分を信じる=自信、それはやりきった人しか持てないものですね。
読了日:07月20日 著者:佐伯 チズ
実家が全焼したらインフルエンサーになりましたの感想
”切ない”の定義が私とはちょっと違うようで。いまやこの手の(どの手?)悲惨な生育環境からの逆転劇はそれこそnoteなどに溢れかえっているから、書籍化とか頭ひとつ抜けるものは何が違うのか。印象がレンタルなんもしない人って言ったら的外れにもほどがありますか。レンタルさんはドラマしか見てないんだけど、傷を負った人自身の再生の物語に、やはり傷ついた人が関わっていくその距離感が絶妙というか。押し付けすぎず、かといって引きすぎず、自虐もかまして。その距離をはかるのにえらいこと神経つかっていらっしゃるのでは、と思ってし
読了日:07月19日 著者:実家が全焼したサノ
語彙力を鍛える 量と質を高めるトレーニング (光文社新書)の感想
浅田すぐるさんが激賞されていたので再読。語彙だけだと数というイメージになるけど、語彙力となると数だけでなく質も問われることになる。その質を高めるために必要とされるのは、最終的にはいかに相手を慮るかということのようで。印象的だったのは”よい語感”という言葉で、いいか悪いか、フィットするか否か、そのセンスは意識していなくても勝手に育まれているようだ。それをさらに意識的に育んでいくためには、語彙数を増やしていくことが基礎体力となるのだな。量を得たあとで質を磨く、それが語彙力。
読了日:07月19日 著者:石黒 圭
なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉の感想
お世話になったデザイナーさんから勧められて。デザインに意図のない要素はない。いかに意図=意思を持つか、それはコピーライティングとまったく同じこと。絵画の見方って本があったけどそれと同じ、目にするデザインにどんな意図があるのか、っていうことに意識的になれました。そして、デザイン自分には無理、とw プロにまかせろ、プロに。
読了日:07月18日 著者:筒井 美希
ビオレタの感想
出版社の賞受賞作って似たテイストになることは避けられないような。ぽぷら社だよねえ、と思いながら読みました。が。ブログに書きますた。http://connectron.love/archives/4546 3月のライオン第1巻のコピー的に書くなら、それぞれの寂しさを抱えた人たちがそれを埋めて繋がりたい人と繋がっていく物語です。
読了日:07月18日 著者:寺地 はるな
スラム団地 (コミックエッセイ)の感想
登場人物が九州弁、あれ?と検索してみたら松田奈緒子って長崎出身だったのか。団地ができた頃ってスラムという言葉で連想されるような収入の層には縁がなかったと思うのだけど。地域差かな。親が関わることができなかった子供たちだけの場所、それが団地の公園だったのだな。
読了日:07月18日 著者:松田 奈緒子
シナモロールの『エチカ』 感情に支配されないヒント (朝日文庫)の感想
シリーズまとめ買いしそうになったけど、一冊にとどめてよかった。文章はいっそもっとフワフワにしたほうがよかったのでは。もしくは逆に原文のままとか。使われる漢字の量が中途半端で目が拒否反応を起こした模様。
読了日:07月18日 著者:
漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則の感想
アンリミで。原作とどこまで同じテイストなのかわからないけど、恩を返すこと、そのために働く、という仁義に通じるところで読むことができた。大富豪ものって本田健信者とか金の亡者的なイメージがあったからさ。
読了日:07月18日 著者:ジョージ・S・クレイソン,坂野旭
5分で論理的思考力ドリル ちょっとやさしめの感想
この手のもの(どの手?)には苦手感があったのだけど新聞広告に掲載されてた問題をあっさり解くことができたので図に乗って手にとったものの、のっけからつまずき生きているのが嫌になった。あは体験的なものが多いのかと思ったら、じっくりと手を動かさないといけない問題もあり。5種類の回路を使用する問題に分けられているけど、自分がどこに弱いのかがよくわかった。1回やったらネタバレになるかと思ったけど、スッと出来るようになるまで何回もやってみようと思います。そして次に進む!!
読了日:07月16日 著者:ソニー・グローバルエデュケーション
鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。の感想
発売とともに図書館で予約が入りまくってあきらめてたのだけど(買えよ!)なんでこんなに需要があるのだ?と不思議に思ったら、そうか、子供科学電話相談でブレイクしたのかな。よみだしてすぐに「いや、好きやん、鳥、めっちゃ好きやん」と思ってしまいました。どうか蓮舫みたいな政治家に不要不急であるかもしれない研究が粗末にされませんように。
読了日:07月16日 著者:川上 和人
全釈 易経 (上)の感想
買うか買うまいかずっと悩んでいました。中身を確認したいなと思っていたら、まさか図書館にあるとは。痒いところに手が届く感じの内容。原文だけでそこまで読める人には必要ないね。
読了日:07月16日 著者:黒岩 重人
ナゲキバトの感想
人が悪に走るのは、悪から身を遠ざけるように、倒れ込まないように、姿勢を正している力が失せてしまうからだ。その力はやはり自分を正している人からしかもらうことはできないのかな。力がつくまでの間、支えて見守ってくれる人がいなければ、その力を身につけるのは難しいことなのかな。でも私はその力が身につかなかったゆえに悪に走った人を責めることはできないよ。正す力が必要だったのだな、それが自分にはなかったのだな、と気づけたらそれでいいよ。
読了日:07月16日 著者:ラリー バークダル
ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになるの感想
料理本て写真だらけになるかテキストだけになるか両極端に走りがちですが、これは写真とテキストの割合が実に好みでした。が。タイトルに期待しすぎた。著者はかつて某料理研究家の著書を暗記できるまでに読み倒したおかげで料理上手になったとのことですが、残念ながらこの本には”とにかく丸暗記”というほどのものがなかった。
読了日:07月16日 著者:小竹 貴子
オレンジページ2020年7/17号Sサイズの感想
Kindleではなく紙のSサイズ版。この大きさが絶妙で、コンビニで見かけたらつい手にとってしまう。冷凍ミールキットのタイトルに惹かれたけど、いまや日本の一般人の食卓を支えるのは鶏ムネか。ひとつのメイン食材でいかにバリエーションを増やすか、副食材の組み合わせの妙を競う世界になっているかのよう。
読了日:07月13日 著者:株式会社オレンジページ
[まとめ買い] この世一人の君ならで(単話版)の感想
ぶんか社の至宝、庭りか先生の連載細切れ作品が無事著者別Kindle本にまとめられた(歓喜。 出征した人を待ち続けたものの、原爆の被害にあったがために己の存在をなきものにしようとするやりきれなさ&切なさ。ハッピーエンドでよかったな。相変わらず白さが目立つ画風だけど、押し付けがましいところがないから、物語がより染みるよう。
読了日:07月12日 著者:庭りか
7月6日の朝の感想
1990年の神戸市高塚高校での門扉圧死事件について描かれたもの。現地では毎年追悼が行われている。事件に直接携わったわけでもない方々が、この事件が有する問題について危機感を訴え続けていらっしゃる。それは現在のコロナ禍にも通じるものとして。ISBNあるのだけど、どうにも見つけられない。ご希望の方は出版元「しおふり」へ。私は原画展示会で入手しました。
読了日:07月11日 著者:おおたけ なおこ
ポチらせる文章術の感想
一番役に立ったのは、商品認知度の違いによるLPの作り方。1%の人しか知らない、とあったけど、たしかにここまで丁寧に説明してもらったことない。
読了日:07月11日 著者:大橋一慶
ブラック主婦SP~チフスのメアリー~の感想
ちくまプリマーのほうが図書館になかったので(買えよ!)、安易にこれを手に取りました。稀有な無症状保菌者であったこと、そして移民による差別、なにより料理への情熱が描かれているのがよかったです。メアリーの物語がチフスだけでなく職業人としての矜持にもっとフォーカスされてたらいいのにな。
読了日:07月11日 著者:富沢みどり
ザ・ペンシル・パーフェクト: 文化の象徴“鉛筆”の知られざる物語の感想
映画などで万年筆で書いている光景は目にするけど、鉛筆って使われてたっけ?万年筆に比べたら扱い軽いよね?それもしかり、鉛筆は実は使う人を選ぶ道具なのだ。それを使って文字や絵をしたためることの意味を言葉にできないものにはその凄さがわからないのだろう。ゆえにマウスやキーボード全盛となっても「手と脳を結びつける」作業のために鉛筆は存在し続けるのだ。鉛筆画の挿絵をみたら鉛筆を手にとりたくなるかも。
読了日:07月09日 著者:キャロライン ウィーヴァー
セメントのひみつ
読了日:07月09日 著者:工藤ケン
小さくても勝てます
読了日:07月09日 著者:さかはらあつし
絵を見る技術 名画の構造を読み解く
読了日:07月09日 著者:秋田麻早子
中央線は今日もまっすぐか? オレと遠藤ミチロウのザ・スターリン生活40年の感想
ライブの記録にページ費やしすぎ!半分のスペースに押し込めばいいぢゃん!と読み始めは感じたけど、そのうち一緒にツアーを追いかけている感覚になってきた。2020年(つまり今)に予定されていた解散ツアーのスケジュールが最後をしめくくり、コロナ騒ぎで順延となったということはスターリンというバンドに終止符をまだ打たずに済むということね。ミチロウが言葉の人であるとは誰もが持っていたイメージだろうけど、詩と歌詞と言葉の塊(音)を使い分けていたのだなあ。原発問題との関わりは、ここまで言わんとわからんのか、という諦観であっ
読了日:07月08日 著者:イヌイ ジュン
醜い私があなたになるまで (4) (ストーリーな女たち)の感想
4巻までやってきて既視感。ああ、これは池田ユキオのトイプードルだ。醜いとされていた人がお山の頂上にたどりついたら、次は別の人物が登攀要員として登場する。のぼりつめたいというか、貶めたい動機がワンパターンにすぎるけど、作品が需要を得るためにはステレオタイプってのは必要なんだなあ。。
読了日:07月08日 著者:前田アラン
醜い私があなたになるまで (3) (ストーリーな女たち)
読了日:07月08日 著者:前田アラン
醜い私があなたになるまで (2) (ストーリーな女たち)
読了日:07月08日 著者:前田アラン
醜い私があなたになるまで (1) (ストーリーな女たち)
読了日:07月08日 著者:前田アラン
毎日が最後の晩餐-玉村流レシピ&エッセイ-の感想
アンリミで。大失敗。読み終えて、あれ?と思い、なんだこの違和感は?と考えたらスマホなんかで見てしまったからだなー。美しい写真、ページデザイン、せっかくの作品はちゃんと作られたように手に取るべきだったのだ。拡大表示にしてやっと写真の素晴らしさが染みてきて、改めてテキストの芳醇さも感得した。棘のなくなった好々爺のはずがない、酸いも甘いも乗り越えてのヴィラデスト作りだったもんな。それにしても阿川佐和子の帯文のひどさよ。玉村豊男がひとりいたってこの食生活は再現できるはずもないのに
読了日:07月07日 著者:玉村 豊男
カレーライス 教室で出会った重松清 (新潮文庫)の感想
本書の編集作業は、2020年の春に進められた。教室に入ることができない春だった。と、あとがきにあり。企画が出されたときにコロナ騒ぎは起きていたのか、まだだったのか。いずれにしても編集作業をすすめるにあたり、教室に入ることができない子供の存在に思いが寄せられたことでしょう。学校、教室といって嫌な思いしかない人もいるだろうけど(私も含め)学校という特定の年齢のときにしか関われない場所、人によって考えさせられるものがあるということで。作者のようにどんな人の思いをも汲み取ってくれる人の存在は細やかな希望となりうる
読了日:07月04日 著者:重松 清
生き方のスタイルを磨く (NHKブックス)の感想
つまりは守破離が大切、ということを手かえ品かえ延々と書かれていたものであった、と言っては怒られますか、そうですか。扉写真が女性の顔なしパーツばかりであったことの意味がまったくわからない。正直、不快感しかない。斎藤先生のスタイルを私は共有できなかった、ということかな。
読了日:07月04日 著者:斎藤 孝
医道の日本 2020年7月号 (これからの鍼灸を考える)の感想
群像、新潮、すばる、文學界、文藝といった文芸誌は実売数と賞への応募者の数がほぼ同じだそう。それと同じように(同じなのか?)鍼灸師があふれかえっている昨今、鍼灸師雑誌も売れてよさそうなものなのに今号で廃刊。
読了日:07月03日 著者:
鶏小説集の感想
初作家さん。タイトルに異議あり。これは鶏小説ではなく鶏肉小説ではないか。鶏のお話かと思って手にとったのにー。瀬尾まいこに近しいものを感じた。思わせぶりなものがなく、直球を投げつけられた。登場人物が関係しあう連作物って手練れ感が鼻につくときもあるのだけど、まるでひとつの町を俯瞰して、住人の思いのやりとりをレポートしてくれているかのよう。誰もが抱いているけど外に出せない思いを言語化して届けてくれたって感じ。
読了日:07月03日 著者:坂木 司
アウシュヴィッツのタトゥー係の感想
戦争の語り部といった人がいるけど、生き残ったのは語り部になるためではもちろんなくて。つきまとう生き残ったことへの罪悪感は、自分が生きていることで幸せを感じてくれる人のためのもの。自分を失ったら相手は不幸になってしまう、と感じるなら、何がなんでも生き延びようと思えることでしょう。
読了日:07月02日 著者:ヘザー・モリス
翻訳できない世界のことばの感想
言語化できない、ではなくて、翻訳できない。「セックスと嘘とビデオテープ」という映画がありましたが、以降身も蓋もない直訳タイトルの作品が続いたとき、翻訳者の怠慢だ、みたいに言われてましたね。諸外国の字数以上に深い意味をもつフレーズたち、翻訳できないというより短くまとめられないのほうがしっくりくる。やっぱ「セックスと嘘とビデオテープ」としちゃうのは翻訳の世界の人にしたら潔ぎよすぎて味わいがないのかも。言わなくてもわかることを求められるのは日本人だけかと思っていたら、わざわざ直截に言語化することをダサいという→
読了日:07月02日 著者:エラ・フランシス・サンダース
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