Facebook上で誰からも何も求められていないのに書きたいから書くだけのシリーズ(シリーズなのか)。
http://connectron.love/archives/3914
↑こちらに引き続き、今度は日本版です。
その01
バーストシティ(爆裂都市)オリジナルサウンドトラック
今をときめく町田康先生が町田町蔵だった頃の貴重な映像。
ルースターズに今は亡きミチロウ先生にロッカーズの面々、映画のサントラって豪華なメンツのものが多いですよね。ひょっとするとサントラいっぱい持ってたかも。
ウィキペディアより
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原子力発電所建設をめぐる暴力団の思惑、最貧民層の葛藤と廃頽、そして快楽と暴力に満ちた貧民たちの刹那的だがパワフルな日常、地元のライブハウス「20000V」で人気のロックバンド・バトル・ロッカーズと新たに街に現れた マッド・スターリン、そして彼らのファンの間で熾烈な抗争が繰り広げられる夜の街。そこに呻き喚くだけで言葉を発しない兄弟がサイドカーに乗って現れる。兄弟は街に受け入れられ馴染んでいくが、街は原子力発電所建設を巡って地上げや過酷な労働搾取を行う暴力団によって破壊され、不満が爆発した貧民たちによって暴動と化し、戦闘警察の介入によって街は破壊されそして貧民たちは敗北する。それでも燃え盛る街の中、コマンド佐々木は不屈な雄たけびを上げ、暴れまくった兄弟はバイクで、また何処かへ疾走していく。
その02
アンテナ/くるり
くるりはこれしか聞いたことないので、ほんとアーティストじゃなくてアルバムとしてのセレクトです。
実は書くの恥ずかしいんですが。くるり女子とかって、くるりを志向する女子の痛さについて触れられたものに膝の皿を割ったから。
これは「ロックンロール」という曲が秀逸で、この曲にこのタイトルをつけたことにZEPの天国への階段でラストの「to be a rock,not roll」にどんな意味があるんやと喧々囂々となったことに近しいものがあります。
聞いた人にとってのロックンロールってなんなんや、ということを突きつけるような。
これは別居した直後、どん底生活のときだったので、その時のしんどさを思い出させる忘れられないアルバム。
しつこいけど、このアルバムに入っている曲以外、くるりを知らない。
その03
LIVE / BLUE HEAVEN
神戸に出てきたばかりの頃、なぜかブルースにはまりました。大阪、京都のライブハウスに日参状態、いまはなき大阪のバーボンハウスとか、神戸って全然出歩かなかったですね。
本家本元のマディ・ウォーターズの来日公演も行った記憶が。
しかしもっぱらジャパニーズブルースバンドばかり聞いてました。
永井隆といえばウエストロードブルースバンドですが、さすがに(どう、さすが?)私はそれを原体験することはできず、その後のブルーヘブンべったりとなしました。
チャールズ清水や吾妻光良などメンツが豪華。いまだに全国を飛び回っていらっしゃるのが素晴らしい。年とともに喉も磨き上げられている感じだし。
元配がスタジオやってたとき、私が店番しながらこれ聞いてたら、全国のスタジオでいまこれかかってるのウチだけだと思う、と言われました。
その04
40年。まだこれがベストではない。/ 長谷川きよし
生まれて初めてのライブは長谷川きよしでした。たしか小学校中学年、父に連れられてでした。
みなさんご存知のように(知らんか)父はモテモテで、よそのおかあさんから「あなたのおとうさんてプレイボーイなのね」と言われていた人で、ま、シャレオツな趣味人だったのです。
ライブでなにか特に感じたとかはなかったと思いますが、長谷川きよしという人のことだけは強くインプットされました。
長谷川きよしの不幸は、ギターもってひとりで歌ってるってことでフォークの枠組みに入れられてしまったこと。ほんまはシャンソンの人やのに。
ライブレコーディングのこのアルバムは、演奏の巧みさはもちろん、細やかな息遣いで歌の凄みも感じられます。
椎名林檎に引っ張り出されて再評価みたいになったきっかけのアルバム。仙道さおりのカホンがまた素晴らしい。
その05
BIRD / ROSSO
ミッシェルではなくてROSSO。
まったくスルーしていたミッシェルに目を向けさせられたのはROSSOを聞いたから。
超絶遅れてやってきたミッシェルファンとなりました。
チバのミッシェル以外の別ユニットはいろいろあるけど、ミッシェルをやらなくては、というといこから自由な感じで聴きやすいのかな。
旧チキンジョージで客数最多記録はミッシェルだったらしいけど、いかんせん遅れてきたファンだけにミッシェルのライブを体験できなかったことが悔やまれてならない。
その06
未来はパール / パール兄弟
何がきっかけで聴き始めたのがもう思い出せないけど、このファーストアルバムに佐伯健三の窪田晴男への熱い信頼を綴ったテキストがあり、それに私は(ない)胸をわしづかみにされたのですよ!
弱いんだなー、こういう(どう?)物語に。
曲だけでなら他のアルバムにリリカルな曲がいくらでもあるのだけど、佐伯と窪田の物語の記念すべきスタートとしてこのアルバムを。
ボウイが売れて布袋が売れっ子ギタリストになったように、窪田晴男もそこそこ売れっ子になりましたよ。アイドルのプロデュースしたりとかさ。
佐伯健三はお世辞にもうまいボーカリストではないけど、バックの3人は超絶技巧。ライブみたらそのテクのすごさに魂消るよね。
佐伯健三が歌い手として成立しているのは、その繊細な歌詞の世界を一番リアルに表現できるのが書いた自身だからなのでは。どんなに上手い歌い手も、作った人の思いにはかなわないのかもね。
3年前だっけな、30周年ライブのために渋谷のクアトロいったのは。近田春夫がゲストで、超豪華なライブでした。
やっぱライブは行かないと、アンモナイト!!
その07
嘆きのバンビ/アンジー
30歳前後を青春と言っていいなら、私の青春はアンジー一色に塗りつぶされていました。
奇しくも暗黒社畜時代ともろかぶり、終電がお友達のブラック会社員生活で、残業時間中に仕事を抜け出して(だってどうせ残業代つかないから)ライブに行ってました。
2〜3時間暴れてからまた会社に戻り、お仕事をしていたという。
「銀の腕時計」と「でくのぼう」を聞いて泣けない人を私は信用しない。
山口県民はアベではなく水戸華之助を輩出したことを誇りに思うが良い。
改めてウィキってみたら、こんな内容が。
和月伸宏の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物である悠久山安慈(ゆうきゅうざん あんじ)は、アンジーのバンド名が名前の、三戸華之介が外見のモデルとなっている。また、同漫画において、「マグマの人よ」の歌詞が書かれていた。
某見える人から「マグマの人よ(嘆きのバンビには収録されてないけど)、って君のことだよね」と言われたのは私の誇りです。
その08
ROUTE09 / THE GROOVERS
グルーヴァーズの曲は全部ギターの藤井一彦が書いてますが、この方は日本語のロックの歌詞を書かせたら日本で五指に入ると思います。
綺麗に韻を踏んでいる、メロディーにちゃんと乗っかっている、歌詞じゃなくても詩としても成立するものでもあります。
何人かライブに連れていきましたが、みな藤井のギターにその場でノックアウトですね。あの爆音ギターはライブでないと。
かつて神戸でのコレクターズとグルーヴァーズの対バンライブに上司を連れて行ったら、コレクターズを見せるつもりだったのにグルーヴァーズの大ファンになってしまいました!
ゲストミュージシャンとしてお呼びがかかるのが多いのも、その腕ゆえでしょう。
あまりに細くて、ご飯ちゃんと食べれてるの?と心配になります。
メジャーの契約きられてからは金銭的には露骨に大変なようで、アルバムをリリースするのもお金がたまってから、みたいな感じで。
ギタースタイルとしましては、例えがちょっとなんですが、鮎川誠をもっと丁寧にうまくした感じ、とでもいいましょうか。
藤井についてばかり語ってしまいましたが、バンドを支えるのはリズムセクションです。下手なギターをドラムとベースが支えることはできますが、いくら上手なギターも下手なドラムとベースをどうにかるすことはできません。
ギターが全面にでるバンドも多いですけど、グルーヴァーズは3人の力の出し方が実に均等と感じます。
メンバー間の仲が悪いバンドってヒヤヒヤするものが緊張感となっていいとこあるけど、仲良しバンドって屈託無く音を受け取れるんですよねー。
その09
booby / CARNATION
ムーンライダーズ系とされることが多いカーネーションですが、ムーンライダーズ一派そのものには食指が動かず、なぜかカーネーションにだけハマりしました。
和製XTCと言われたこともあったように、初期のサウンドはキーボードが牽引していたように思うけど、メンバーが脱退して人数が少なくなるにつれて音がシンプルなロックになっていったのは必然か。
ボーカルの直江はもともとギタリストじゃないのに、ギターのテクもどんどんすごくなっていってですね!
メジャー切られてからの活動が、音楽で食っていくには売らなきゃダメなんだ、という当たり前のことの実践で、売れないって悩んでるバンドはカーネーションの爪の垢を煎じて飲みなさい、という感じです。
いわゆる「ミュージシャンズ・ミュージシャン」。
きっと誰もが聞いたことあるだろう、森高千里にカーネーションの「夜の煙突」がカバーされました。
さ、明日はいよいよ最終回ですが、みなさん予想されるとおりのあのバンドです。どのアルバムにしよっかなー。
最終回 その10
GLITTER TUNE/ザ・コレクターズ
みなさんご存知のように(知らんか)うちの屋号コネクトロンはコレクターズのファンクラブの名前、コネクトロンから出来たのです。
コネクトロンとコレクトロン、自分でも言っててどっちがどっちかわからなくなります。
永遠の「ブレイク寸前バンド」といわれ、セールス的には厳しいものがずっとありました。なぜセールスが厳しかったかというと、一部のマニアのものだったからです。
とにかく売れたい、という加藤ひさしはメンバーのセレクトに実に非情です。
一部のマニアのためのものだった頃は、観客がとにかくオシャレだった、眼福だった。しかしそれでは、武道館には行けないのです。
私も武道館にいって涙してきましたが、武道館のライブ決定直後に前ドラムがクビになりました。この酷薄な人事にはさすがにファンからも抗議の声があがりましたが、新しいドラムの音を聞いて納得。
自分が目指す音を作ってくれないとなると、なんの躊躇もなく切り捨てるのです、加藤ひさしという人は。
ちなみにコレクターズとカーネーションは以前同じ事務所に所属していて、そこが潰れてからが両バンドと苦難の道だったのです。
ちなみにワンマンで回れなかった頃は、コレクターズとカーネーション、コレクターズとグルーヴァーズという夢のような対バンライブが敢行されておりましたことよ。
実は私はコレクターズの古いファンではなく、レーベルが変わってから、ベースが(やはりクビになった)オリさんになってから、プロデューサーが吉田仁になってからのファンなのです。
オリさんのベースと吉田仁の音、これが私を惹きつけたのです。なのでテイチク時代からの純然たるモッズファンとは一線を画したところがあります。
そのオリさんもクビになった時はかなりショックでしたが、代わりに入ったジェフの演奏の素晴らしかったことよ。
次は東京ドームだそうで、楽しみにしております。
ファンクラブに加入するというのはチケットの優先入手のためですが、これまで加入したファンクラブは、コレクターズ、グルーヴァーズ、アンジー、パール兄弟(名称が”あこや会”)となっております。
コレクターズも(売れてないバンドと同義語の)ミュージシャンズ・ミュージシャンです。武道館ライブのときは、右を見ても左を見ても著名ミュージシャンだらけでした。いま武道館に爆弾落とされたら、日本のロックシーンは終わりだ、というツイートがありました。
さーて、明日からは何にしようかなー。
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