60代の男性。高齢の母親と2人暮らしです。
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早く障害者枠の仕事を見つけたいのですが、たいてい「59歳以下」の条件がついています。医師も、就労移行支援事業所や行政の人たちも「焦らずに、まずは社会復帰できるよう心身を整えましょう」と言ってくれますが、焦るばかり。アドバイスをいただけたら幸いです。(東京・O男)
相談文全文はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/jinsei/20220228-OYT8T50171/
年齢のことを除けば、まるっきし同じご相談がこれまでどれだけあったことか。
社会復帰という言葉のハードルの高さよ。社会復帰できてないダメな自分って沼っちゃいますよね。
どっか組織に所属して、定期的にお給料をもらう・収入を得るということが社会復帰を意味するのであるなら、社会に参加できてない人なんぼでもおるやんね。
ハラスメントを受けた傷はまだ癒されていないでしょうから、外に出ることへの恐れもあるでしょう。椅子とりゲームで相手を押し除けることをよしとしなかった、繊細な方です。
テンプレな「社会復帰」ではなく、20年以上あるかもしれない残りの人生をどう過ごしていくか。
社会復帰しなくてはいけない、ではなくて、20年をどうやって過ごしていくかと考えたら、具体的な策がいろいろ浮かんでくるのではないでしょうか。
今日はカードです。
・ブロックしているもの「自立」
・では、どうするか「真実」
・得られるもの「豊さ」
・現状「吊るし人」
さて。
お母さまに”依存”している状態であろうに自立のカードとはこれいかに。
↓参考エントリーです。
親のスネはいつまで齧ってもいいのか
現状の”依存”では確かに罪悪感しか生み出しません。では、どうすればいいか。反省するな、改善しろ、とは誰のセリフだったか。反省からは罪悪感しか生まれません。
反省の代わりに感謝を。小さなことからコツコツと、は真理です。”社会復帰”だけを目標になさらないでください。
傷ついたあなたが心身を癒せる場所をお母さまが保ってくれていることに感謝を。
そして感謝の言葉の後に「僕がやるよ」を続けていただけるとさらによろしいかと。
罪悪感でガチガチになっていると、視野が狭くなっています。回復のためのステップなのだと思えると、視野が広くなりこれまで目に入らなかったものが見えるようになります。
どうせ無理だ、とはなっから排除していた選択肢に実は可能性があったりとか。
自分を守るためにカチコチになっている心身、まずは労ることから始めてください。
”社会復帰”はその先です。
回答は佐貫葉子(弁護士)さん、外で稼ぐばかりが親孝行ではない、お母さまと会話を、そして細々した家事も担当してくださいというアドバイスでした。
滝詣連続566日目(2022/03/01現在)
新幹線に向かって急いでいるであろうビジネスマン。眉間にシワを寄せて向き合っているスマホの画面に表示されていたのはPokemonGOだった。ストリートピアノのお花がキレイ。お花っていいね。