20代の女子学生。早めに死んでおかなかったことを後悔しています。
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人生に見切りをつけようと考えましたが、自殺を試みた頃より大人になり、衝動のまま行動するだけのエネルギーはなくなりました。昔より死ぬことも怖くなりました。何の役にも立たず、死ぬためだけに生きています。すべてを受け入れ生きていく 術すべ はあるでしょうか? どうせ生きるなら、きちんと生きて死んでいきたいです。(兵庫・Y子)
相談文全文はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/jinsei/20221106-OYT8T50097/
問題とは理想と現実のギャップ。
相談者さんの理想は「きちんと生きて死ぬ」こと。
現状では「きちんと生きている」と思えていないし、当然「死ぬ」こともできていない。
死ぬために生きるのではなく、「きちんと」生きていきたい。
どう生きれば、「きちんと」生きることになるのか。
死ねないから生きている、これまで何回その思いを耳にしたことでしょう。
死にたいのではなくて、死ねないから生きている。
相談者さんも、死にたいのではなくて「きちんと生きる」ことが望み。
きちんと生きることと、すべてを受け入れ生きていくは別のことのように感じます。
すべてを受け入れられないから、きちんと生きることが難しいと思われているのでは?
今日はサイコロです。
艮為山の初爻、止まるべき時に止まっているのだから、何も間違っていることはない
未来を示す之卦は山火賁、車で自分を飾るのではなく、自分の足を飾る
解決策を示す互卦は雷水解、足止めをされていた時期が終わりを告げる、雪解けの時
相談者さんが若い頃のように衝動的に行動するエネルギーがなくなったこと、分別や思慮のようなものを多く携えられたこと、よかった。
それゆえに命を絶たずにここまで来られた。
占いのいいとこは、こんな未来がでてますよ、と希望を提示できることでしょうか。
お母さまが「生きてればいいことがある」とおっしゃったように、もうすぐ雪解けですよ、と卦は告げてくれている。
3日後にいいことがありますよ、と告げてもらえたら、あと3日は生きていようと思える。
「きちんと生きる」ということを灯台として、その灯りを胸にともして生きてこられた。
相談者さんは灯火を絶やすまいという意志をもって、これまで生きてこられた。
それは十二分に「きちんと生きる」ことではないでしょうか。
小学生時代のイジメや、支えてくださったお母さまを亡くされたこと、相談者さんを慈しんでくれないお父さま、これまでの相談さんの世界はツラミの上でしか成り立っていなかった。
だって、ご自分に「きちんと生きる」という宝物があると気付いていらっしゃらなかったから。
そんな大切なものを抱いている自分と思うと、ご自分はもっと大切に扱われて、もっと幸せになるべき存在と思えませんか?
相談者さんから死ぬことの衝動を奪ってくれたものに感謝します。
「これからも」引き続き、「きちんと」生をつないでいってください。
回答は最相葉月(ライター)さんです。
どうせ死ぬならきちんと生きて死んでいきたい。そんな境地に立つあなたにしかできない仕事はきっとある。過酷な日々はそのための備えだったと知る日は必ず訪れます。今ここにあなたが存在していることには重要な意味があるのです。
生きてるだけで丸儲けの意味が以前はわかりませんでね。