主旨)人生案内をネタに好き勝手を書く
年金生活の60代男性。最近よく「つまらない人生だったな、損ばかりの人生だった」と感じます。
・1歳で養子に出された
・養父は製麺業で、小中学生の時は登校前に毎日、朝の仕込みを手伝わされた
・店番もさせられた
・19歳の時、養父が亡くなると継母にアルバイト代から食事代を入れろと言われる始末
・何とか大学を卒業し、就職して半年後に結婚
・嬉しかったのは息子2人が生まれたこと
・50歳を過ぎた頃、会社でパワハラに遭い退職
・難病にかかり、10年前から他の病気も発症し通院中
そんな中、次男夫婦が結婚15年目でやっと子どもを授かりました。私にとっては初孫ですが、苦労をかけた最愛の妻は少し前に亡くなっており、孫の顔を見せられませんでした。何でこんなに悲しい思いをしなくてはならないのか。残りの人生をどんな思いで生きていけばよいですか。(東京・B男)
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
よくぞ、生きて来られましたね。奥様を始め、支えとなるご家族の存在、何ものにも替えがたいものですね。生きつづけるということは、その先の何かに希望を抱くことができているからです。奥様やご家族が希望となっていた。
その奥様との別れ、言葉がありません。
しかし、損だったなあと思ってしまうと、本当に損な人生になってしまいます、もったいない。
上を見ても下を見てもキリがありませんが、相談者さんの人生を「伴侶にも子どもにも孫にも恵まれて素晴らしいじゃないか」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
でも。
そんな方の存在が相談者さんの気持ちを満たしてくれるわけでもないですしね。
今日は易に尋ねてみます。
火沢睽の2爻、賢人が君主に道端でひっそりと会う
未来を示す之卦は火水未済、進みたい気持ちを抑え、正しさを守っている
解決策を示す互卦は水火既済、すでに整っているので、それをわざわざ乱すことはない
何を言っても言い聞かせになってしまいそうで。
さて、どうしよう。
お孫さんも無事に生まれて、これからはおじいちゃん・おばあちゃんをやっていくのだ、というタイミングで奥様に先立たれてしまい寂しいことですね。
その寂しさに「損」という言葉はそぐわないように感じます。
手に入らなかったものに重きを置くことによって、せっかく手にしたもののありがたさが薄れてはしまわないでしょうか。
コネクトロンではいつも「相殺できない」とお伝えしています。
して欲しかったのにしてもらえなかった穴ぼこは、してもらえた他のことでは埋まらないのです。
いわばその逆、失ったもの、手に入らなかったものにばかりフォーカスすると、手にしているものを見失いかねません。
せめて「損をした」ではなく、遅ればせながらではありましたが、せっかくやってきてくれたお孫さんを愛おしむことにお気持ちをむけていただけたら。
回答は山口 恵以子(作家)さんです。
俳句、絵やイラスト、写真、釣り等々、色々あります。趣味に合うものを見つけて、楽しんでください。
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