終)宝石では埋まらない穴ぼこ

↓ これの続き

3)宝石では埋まらない穴ぼこ

忘れていません、忘れていませんよ!!

続きを書くのをサボっている間に、状況が変わるというのはいつものことで。

キラ子さんの息子さんたちの進路が決定しました。

100%望むようになったわけではないですが、キラ子さんは実に肝っ玉かあさんなのです。

息子さんたちを信頼していらっしゃる。

息子さんたちが進路を決められた経由とか、どんな思いがあったのかを伺うと、よくぞそんなしっかりした子に育て上げられましたね!と拍手したくなる。

なんの心配も要らんやないですか。

キラ子さんはなにを不安に思っていらっしゃったか。

教育費がかかること、夫さんのお給料では賄いきれないのではないか。

そりゃー先のことはいくら備えても不安ですよね。

不安の方にばかり目を向けていると、手にしているものを見過ごしてしまうというのはよくあることです。

そう、持っていないものにばかりフォーカスして、持っているものの価値を認められない。

キラ子さんはご両親のことを「派手」とおっしゃいました。

ご両親のどこを派手と感じるのか。

持ち家があって、自分たちの欲は後回しにして子どもを育てることを最優先とし、しっかり育て上げた。両親には感謝している。

↑これ、派手って言わんよね?

このご両親に対して「派手」と思う部分、まさにキラ子さんもなし得ていらっしゃるのです。

持ち家があって、子どもを最優先とし、自分たちの欲は後回しにして、そしてお子さんたちはしっかりと自分の将来を見据えて着実に歩を進められている。

キラ子さんだって十分「派手」じゃないですか!!

確かに宝石キラキラの派手さは手にしていません。

あったらいいですよね。

でも、それ以上のものを手にされているのです。

そして、宝石キラキラの派手さは、病弱で寝たきりだったキラ子さんを慰めていたものだったのです。

元気になったら、寝たきりでなくなったら、それは必要ないのです。

家をまもることに専念していられた時はキラキラに目を向ける余裕もなかったですが、子どもが手を離れて自分自身のことに目を向けることができるようになったら、「キラキラ」欲がたぎってしまわれたようです。

いいえ、たぎっていません(どっちやねん。

お子さんたちを育てている時、寒さに熱を出すこともなく、遠足の次の日に寝込むこともなく、スクスクと丈夫に育っていかれる喜ばしい様子に、「普通はこんなんなんやなー、私は寝込んでばっかりやったなー、つまらんかったなー」と思われたそうなのです。

子どもの成長を喜ぶ裏で、無邪気な子ども時代を過ごせなかった過去に触れてしまった。

それがキラ子さんのキラキラ欲のトリガーとなったのではないでしょうか。

子どもが手を離れていく、そのタイミングでこれまでは前しか見てなかったところ、つい振り返って見てしまわれたのではないかと。

キラキラは病床で伏せっていたキラ子さんの心の支えでした。

自分の手に収まるキラキラ、手が届くキラキラ、見つめていれば辛さ寂しさを忘れることができる。

どれだけキラ子さんの心を慰めていたことでしょう。

ご両親の生き方を「派手」と称されたように、キラキラのイメージにも世間のキラキラとキラ子さんのキラキラにはちょっとギャップがあったのかもしれません。

大枚はたかないと手に入らない宝石のキラキラではなく、キラ子さんが美しいと思えるものはいくらでもあるでしょう。

セボンスターだってキラキラです。

世間が強いる「キラキラ」ではなく、ご自分なりのキラキラでご自身をいっぱいにしてください✨

最後までお読みくださりありがとうございました✨
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