友人が孫の話ばかりで苦痛［読売新聞人生案内］

例えばですね、ひとつの集団内で食べ物の好き嫌いがはっきり分かれているとします。

辛いもの好きチームと、辛いもの嫌いチーム。

今度ゴハン一緒に食べに行こう、辛くておいしいお店があるんだ、との提案が辛いもの好きさんからあったとしましょう。

もしもあなたが辛いもの嫌いチームだとしたら、どうしますか？

お付き合いで参加して、なんとか自分が食べれるメニューを選ぶか。

辛いもの嫌いだから、今回はやめとく、と断るか。

辛いものが苦手な人同士で、辛くないものを食べに行くか。

繋がり方はいくらでもあります。

現在のＣ子さんは、辛いものが嫌いなのに辛いものばかりのお食事会に参加している状態。

そんなの楽しくないですよね。

Ｃ子さんはかつて辛いものが好きだったかもしれない。

だから辛いもの好きグループに参加した。

でも、味覚が変化してしまった。

相通じるものが味覚しかないのであれば、味覚でつながった場所の居心地は悪いでしょう。

しかし。

相手の変化を考慮してくれる場であるならば、「あ、Ｃ子さん辛いのダメになったんだ、じゃあこれからは辛くないものも食べに行きましょうか」となってくれるなら。

しかし、辛いものが食べられない人のことなんて気遣ってらんないわ、という場であるなら、Ｃ子さんが無理にそこに居続ける意味はないですよね。

今のグループ以外の空気を取り込むことがオススメです。

Ｃ子さんが伸び伸びできる場。

これは実際には難しいかと思いますが、新たな人を今のグループに招き入れるというのもアリですね。

風穴を開けてくれることになるでしょう。

他の面々の生活に変化があれば、また距離も変わってくることと思います。

回答は尾木直樹（教育評論家）さんです。