母が補聴器を拒む[読売新聞人生案内/20230902分]

主旨)人生案内をネタに好き勝手を書く

30代の介護職女性。60代の母のことで相談です。母は昔の病気の影響で耳が遠く、耳鼻科の医師からも補聴器をつけたほうがいいと言われています。ただ、本人はまだつけなくてもいい、困ることはないと言っています。

・日常生活でも聞き返すことが多く、物忘れも出てきた
・本人は補聴器をつけることにかなり抵抗がある
・まずは専門の方のところに一緒に相談に行ってみようと話しても色々と理由を着けて行こうとしない
・自分の人生だから、ひとりで行くからいい、と逆ギレする

一緒に住む長女の私や父には怒り、離れて住んでいる次女には行くような返事をしておきながら後で愚痴を言って結局は行きません。母は今も仕事をしており、周りに迷惑をかけているのではないかと心配です。このまま本人を見守るべきでしょうか、無理に連れて行くのがよいのでしょうか。(茨城・V子)

こんにちは
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。

すいません、60代の母というところに反応してしまいました。だって私こそが60代の母だからさ!

「最近のいまぷさん、やたら聞き返すよね?」とか、「それこの前言ったのに」とかってことないですか?こわいっ。

相談文だけ読んでたらどんな高齢の方かと思ってしまいますが、己を顧みれば、そんなばあちゃん扱いせんとってくれ!と思ってしまいます。

自分はまだまだ元気だ、ってのと、若い人から見たら心配なんだろうな、のアンビバレンツ。

今日は易に尋ねてみます。

・本卦:地水師の上爻
戦で功績を挙げた者には土地が与えられ、そうでない者に土地を治めさせてはならない

・裏卦(自分の本音):天火同人
同じ志を持つもの同士が力を合わせていく

・賓卦(相手の本音):水地比
交わる人はしっかりと見定めるべき

・互卦(解決策):地雷復
良い兆しはあるが、何もせずにそれが順調に育っていくわけではない

・之卦(未来):山水蒙の上爻
厳しすぎる指導は攻撃となる、指導者は攻撃から守ってやることをこそするべき

卦を参考にいまぷ だったらこう答える

ちょうどいいものが目に入りました。

見守るか無理に連れていくか、「馬を水辺に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」です。

お母さまは病気のためにずっと耳の調子が悪かったのですよね。それに慣れていらっしゃる。調子が悪い状態でずっとなんとかやってこれた。

だから、困ることはない、と思っていらっしゃる。

しかし、病気ゆえの聞こえ具合に加齢による耳の衰えがあることには気付いていらっしゃらないか、認めたくないという状況でしょう。

お母さんももう年なんやから、と娘から言われて、それを素直に受け取るのはなかなか難しいことでしょう。

子育てと同じく、フォローはこちらから手をグイグイと差し伸べるのではなくて、なんか困ったときはここに猫の手があること頭の隅っこに置いといて、ぐらいがフォロイーにとって負担になりにくいのでは。

お母さまがご自分で「困ったなあ」と自覚されたときに、意地を張らずに娘に頼りやすいような関係作りを心がけていらっしゃってはいかがでしょうか。

さりげない情報提供も含め。

回答者は大野裕(精神科医)さんです。

お母様も同じように、何が問題なのかがよくわからないので、補聴器を拒絶しているのかもしれません。もし、問題があるとして、補聴器だけが解決策なのでしょうか。こうしたときには、何がどのように問題なのか、それにはどのような対応策が考えられるかを、お母様と一緒に具体的に話し合われるのがよいと思います。

老眼鏡を初めて薦められた時もなかなかショックでしたよ

補聴器ネタというほどではないんですが、ネタが1個あるのでそれをメルマガに書いちゃおうかなー。

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