20代の女子学生。就職活動中の自己分析で、自己肯定感が低いと気づきました。自己啓発本を読み、本音を伝えることが大事だと知りました。
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父親は数か月で会社を辞めた後、整体師となり、開業しました。数か月の勤務経験で「社会でやっていけない」「わがまま」と言われても信用できない一方で、私も社会経験がないので不安です。就職後は家を出るつもりですが、自分にわがままな面があれば直したいと思います。自分の意見を親にぶつけるべきでしょうか? (神奈川・U子)
相談文全文はこちら
https://www.yomiuri.co.jp/jinsei/20220519-OYT8T50104/
えーと。
自己肯定感が低いというのはどこにいったんでしょうか。
書かれている内容からしたら、お父様にも横暴なところが無きにしも非ずのように感じます。しかし、長く開業されているお父さまのお力は認めるべきでしょう。勤め人キャリアが少ないというだけで信用できないとされることこそ、相談者さんの経験不足の現れのように感じます。
もしもこれまでに本音を出すということをされていなかったのであるなら、いきなりの本音攻撃にご両親がとまどっていらっしゃるとも考えられます。
いつから本音を出せなくなったのか、何のせいで出せなくなったのか、その見極めが大切ですね。
そうすれば、本音の出し方の加減が分かり、相手に受け止めてもらいやすくなります。
今日はサイコロです。
地風升の5爻
貞吉/升階
正しい道を歩んでいるならよし、そのまま階段を登るように上がっていく
いいじゃないですか!
未来を示す之卦は水風井、井戸の冷たくて清い水が多くの人に用いられている
いいじゃないですか!
解決策を示す互卦は雷沢帰妹、喜びの勢いで進むのではなく、求められ招かれて行くのが順番としては正しい。
転職のご相談でよくあるケースです。
今、目の前にある課題を厭って先に進むと、同じことを繰り返すことになります。
相談者さんの課題とは、ご両親と思いのキャッチボールがちゃんとできるようになること。
それができないうちに外に出てしまうと、外の世界の人たちともキャッチボールができない恐れが極大です。
ご両親とキャッチボールができるようになるには、前述しましたように「いつからできないのか」「なぜできなくなったのか」、そして「なぜ自己肯定感が低いのか」「いつから低いのか」、この見定めが何より必要です。
これを納得することこそが課題といえましょう。
ご両親との間にあった見えない滞りが溶けて行きますよ。キャッチボールが成立していないから、相談者さんの発言は「ワガママだ」とされているだけです。
回答は藤原智美(作家)さん。
主張には工夫がいる。説得には相手への配慮や妥協も必要です。こうした大人の対話力、読み手にしっかり伝わる丁寧な文章力を、まず身につけること。それは、社会人として必要な能力です。就職後、家を出るなら、あまり時間はありませんよ。
あら、意外な厳しさ。伝わらない文章の相談、他にいくらでもあるやんね。
滝詣連続646日目(2022/05/20現在)
なにをどう見ても鳥の巣としか思えないものが落ちていた。かわいそうに。